シアトルの港湾があったからこそ生まれたスタバ
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海岸に近いパイク・プレイス・マーケットは築地を彷彿させる賑やかな市場だ。そこにスターバックス1号店がある。そもそもシアトルでコーヒーの木を植えているという話は聞いたことが無い。豆は全て南米などから船で持ってきて、ここで焙煎してブレンド後スタバ・ブランドで全世界に向けて出荷する。シアトルの港湾機能とロジスティックスをフル活用したビジネスモデルだ。
スタバが最近市内の流行発信地キャピトルヒルに開店したロースタリー&テイスティングルームは体育館ほどの規模の戦略店舗で、巨大なロースターでローストしたばかりの豆を、ブラックエプロンにブレンドして貰いながら堪能できる。豆はもちろんスタバのグッズも勢揃いで、ファンにとっては1号店に続く新たな聖地となるかもしれない。
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私は9月にワシントン州インスリー知事の貿易ミッションの一員として東京でのセッションに参加した。当社Innovation Finders Capitalは同州カークランドを本拠とするベンチャーキャピタルでシアトルの優れたスタートアップ技術をまず日本企業に紹介する。
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目玉はAI(人工知能)技術だ。期間中、品川マリオットホテルで開かれたレセプションパーティの場で改めて当社の説明を知事にしたところ、直後のスピーチで私を紹介してくれた。TPPの交渉も大詰めだったが着地点も見えており、多分知事もご機嫌だったのだろう。ワイン、ポテト等ワシントン州の特産物の多くが関税撤廃の恩恵に浴する。今後シアトル名物のポップコーンやチョコレートも、どんどん日本に入っていくだろう。