2024年4月20日(土)

古希バックパッカー海外放浪記

2016年5月15日

 飲み会でのお作法『当世ニッポン若者気質』(M氏へのメールの続き)

 コールド・シャワーを浴びて晩酌にビールを飲もうとバルコニーの扉を開けると、フリーターのヨシ、世界放浪中のユウタ、無国籍料理のロンゲの三人がいた。彼らもビールを買ってきて4人で飲む。

天空の神殿の正門前で男子隊員とオトサン

 フリーターのヨシはワーキングホリデーの経験を生かして英語が武器になる仕事を探している。放浪中のユウタもいずれは正規の仕事に就きたいと旅行中もTOEICの勉強を続けている。ロンゲは無国籍料理店のオーナーが手広く事業展開していて尊敬すべき人物なので正社員になって本気で仕事をしようと考えている。どうも見かけによらず真剣に人生を模索しているようでした。

 9時頃メシを食いに行こうとロビーに降りてゆくとユキ、富山嬢、関西嬢、正体不明大学生の4人がおり全員で夜の街に繰り出す。何軒か比較してからヤマトゲストハウスの食堂に。だらだらとしゃべって飲み食いしながらまったりと過ごす。誰かが何かを注文して一口食べて美味しいと言うと、それを全員で順繰りに廻してみんなで試食・試飲するのが今風のお作法のようです。小生もビールをやりながらバナナシェーク、カンボジア風焼うどん、鳥から揚げ南蛮など試食。

 今までの放浪旅の中で欧米系・アジア系と一緒に会食したことは何度もあるが、日本人だけの会食は初めてで何か新鮮な体験。話の内容は意味のないジョークや言葉遊びのようなやりとりが多い。これがゆとり世代の特色なんでしょうか。おそらく他人を傷つけず、なんとなく居心地の良い空間を共有するという“ゆとり教育世代の優しさ”なんでしょうか。それぞれが相手の領域に入らず、共有の場での関係を超えないという心遣い。

 これが一対一で対話をするとおそらくキャラが際立って生々しい本音も出てくるのでしょうが。『ゆとり世代の当世若者気質』について一考した一日でした。


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