金融万事 塞翁が馬

2016年3月9日

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「コンピュータvsヒト」という構図は愚問

 コラムのタイトルに「コンピュータvsヒト」うんぬんと書いておきながら恐縮だが、実はこの質問は愚問と考えている。それぞれ長所短所が異なる。

 ロボ・アドバイザーであれば(ヒトによる投資運用や投資アドバイスに比較して)低コスト、かつ定量的な分析に基づいた推奨が得られる。金融マンの定性的な推奨がどれだけ公正・賢明なのかに悩まされることはない。一方、予め定められたプログラムによる定量的判断でしかないのも事実だ。投資家の生活環境や趣向の変化、資産形成プランについても、詳細(個別企業投資、不動産、税、年金等)まで対応できる訳ではない。

 日本の場合、リスク資産(株・債券・投資信託)投資がそもそも個人金融資産の16.4%しかない(欧米は30-60%水準)。中長期的ではあるが、金融サービスのメニューに新たにコンピュータ(ロボ・アドバイザー)が加わる事により、むしろ預貯金からリスク資産へのお金の流れが生まれるのではないか。

(注1) Credit Suisse(2015年10月)
(注2) ビル・ゲイツ氏の言葉

おことわり:本コラムの内容はすべて執筆者の個人的な見解であり、トムソン・ロイターの公式見解を示すものではありません。

  
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