WEDGE REPORT

2016年3月24日

»著者プロフィール
閉じる

土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

 ただし、今後の宇宙開発競争は厳しい。スペースXが目指す再利用ロケットの着地にすでに成功している、アマゾンCEOジェフ・ベゾス氏の「ブルー・オリジン」の存在は大きい。

マスク氏の最大のライバルはアマゾン・べゾス氏

 ベゾス氏とマスク氏の間にはかなりのライバル意識があるようで、昨年末スペースXが初めてロケット着地を成功させた際、ベゾス氏はツイッターで「おめでとう。ようこそ『クラブ』に」と皮肉った。これに対しマスク氏は「だけど『宇宙』と『大気圏外軌道』の差を明確にしておかないとね」とつぶやき返した。

 ベゾス氏が目指すのは個人の宇宙旅行であり、ブルー・オリジンは「大気圏外に出て宇宙を飛び、戻ってきた」だけ。しかしスペースXは「衛星を軌道上に乗せる」作業を終えての帰還だ、とマスク氏は強調したのだ。これに続き、マスク氏はツイッターで「宇宙に飛び出すだけならスピードはマッハ3、GTO軌道に到達するにはマッハ30が必要、それに必要なエネルギーはその二乗で、宇宙に行くだけなら9ユニット、軌道では900ユニット必要なんだ」と説明した。

 どちらも業界の風雲児ではあるが、このような型破りな人間が切磋琢磨することで、宇宙事業も飛躍的に発展するのかもしれない。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る