日本画壇の隆盛に寄与
吉田五十八設計の新画室でチューリップを彩色する蓬春。
昭和29年。(写真提供・山口蓬春記念館)
昭和29年。(写真提供・山口蓬春記念館)
戦後を代表する日本画家・山口蓬春は、昭和25年に日本芸術院会員に任命され、昭和40年には文化勲章を受章している。また、戦後の日本画壇の一翼を担った大山忠作(ちゅうさく)、加藤東一(とういち)、佐藤圀夫(くにお)、浦田正夫、松本榮(さかえ)、加倉井(かくらい)和夫といった人たちが蓬春に師事しており、教育者としての手腕も発揮した。終(つい)の棲家となった葉山のアトリエ兼住居は、昭和46年の画家亡きあと、春子夫人の尽力により、平成3年に蓬春の画業を顕彰する山口蓬春記念館として開館。彼の遺した名作の数々を一年を通じて見ることができる、至福の空間となっている。
(写真・荒井孝治)
●山口蓬春記念館
<開館時間>10時~17時(入館は16時30分まで)
<休館日>月曜(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え日、
館内整備日、年末年始
<入館料>一般600円(高校生以下無料)
<展示解説>日曜14時~(約20分)、定員10名、予約不要
<所在地>神奈川県三浦郡葉山町一色2320
<交通>横須賀線・湘南新宿ライン逗子駅または京急逗子線新逗子駅下車、
京急バス(海岸回り葉山行または海岸回り葉山町福祉文化会館行)で
約18分、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」下車、徒歩約2分
<問い合わせ>☎046(875)6094
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