2024年4月20日(土)

山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

2016年4月27日

 イランでは、一夫多妻制が認められているので、男性は複数の妻をめとることができる。だが、実際には経済的理由から複数の妻をめとる男性は、意外と少ないようだ。元々は旦那さんが戦争で亡くなって一人で可哀想なので助けるために多妻性ができたとの説明を聞いたが、これは言い訳だと思う。

目は口ほどにものをいう

 イランでは、習慣上なのだろうが自由恋愛が難しく、社会の目が厳しいので、結婚前の男女が仲良くしたり、お付き合いをしたり、話し込んだりすることがなかなかできない。お見合い結婚がほとんどだから、相手の男性にとって女性は、見た目や第一印象が大事になってくる。つまり、イランでは深いお付き合いをする前に、見た目で判断してしまうしか方法がないので女性は美しい瞳で男性を悩殺する必要があるのではないだろうか。つまり「目は口ほどにものをいう」からイランには美人が多いのだ。

 ジャスールさんに連れられてバザールに行った時のことだ。そこには色とりどりの女性下着の店が並んでいた。女性の斬新にして恥ずかしくなるほどのデザイン下着が飾られていた。「誰が買うのか」と聞くと、観光客ではなく普通のイラン人の奥さんや娘さんが買ってゆくという。ジャスールさんに聞いてみると「女性のたしなみで黒いチャドルの中に派手な下着をつけて女としてのオーラを出しているのですよ」との説明を受けて二度驚いた。たしかに隠せば隠すほど男たちは想像力がたくましくなるものだ。

嗚呼! イランの女性に祝福あれ!

  
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