時代は変わった
時代は変わった。甲子園での伝統の一戦と言えば、巨人のV9(1965~73年までの9年連続リーグ優勝と日本一)時代は両チームのファンが殺気立っていたものだ。お互いに口を極めて悪口雑言をぶつけ合い、試合中にスタンドでファン同士が殴り合うなどは日常茶飯事。73年には巨人が甲子園で9連覇を決めた試合直後、阪神ファンが巨人ベンチに乱入。王貞治の頭を下駄で殴りつける事件まで起こっている。それがいまでは、阪神・巨人双方の関係者が、「協力して盛り上げていきたい」と口をそろえているのだから。
ちなみに、巨人とヤクルトも昨年来、互いの対戦カードを「東京シリーズ」と銘打ったイベントにしている。ヤクルトは2006年から球団名に地域名の「東京」を冠して、巨人は14年からビジター用ユニホームに「TOKYO」の5文字を復活させた。そこで両者の対戦を「東京シリーズ」と題して、どちらの選手もビジター用のユニホームを着用して対戦。3連戦の初戦で、そのユニホームのレプリカを来場者全員にプレゼントしている。神宮では4月12、13、14日に行われて好評を博した。東京ドームでは5月13、14、15日の予定だ。
なお、このイベント中、球場入口で「TOKYO SERIES PAPER」という観戦ガイドがグッズやユニホームなどと一緒に配られる。巨人・高橋、ヤクルト・真中満監督インタビューをはじめ、このカードの見どころがたっぷり。私が書いているので、是非御一読ください。
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