2022年10月6日(木)

使えない上司・使えない部下

2016年7月22日

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設楽清嗣さん(筆者撮影)

 ユニオンは、人材再生工場でもあります。会社から「使えない」とレッテルをはられた社員を訓練し、「使える」ようにするのです。たとえば、ほかの組合員の団交に参加し、会社と交渉することでコミュニケーション力を鍛えます。

 日本の企業は、社員から意思疎通の力を奪っています。その象徴が、会議でしょう。あの場では、上司などがだらだらとくだらないことを話す。時間も無意味に長い。部下は、それに疑問をなげかけることもできない。上意下達の文化が強すぎるのです。あんな会議をしている限り、コミュニケーション力は育たない。

ロー・パフォーマーをリストラさせても人が育たない

 会社の社員構成は、仕事がとてもできる人が「2割」、ふつうのレベルが「6割」、できない人が「2割」とよくいわれます。アメリカ企業のマネジメントにかぶれた人は、「仕事ができない人2割」のうち、もっともできない人を1割選び、「ロー・パフォーマー」として辞めさせようとします。

 この1割を排除しても、また、同じ割合であらわれます。それが、人間社会ですよ……。「ロー・パフォーマー」の追い出しを繰り返すと、組織が疲弊し、弱くなってしまう。特に大手企業は今、その悪循環に陥っているのです。

 長い間、働くのだから、一時期は仕事が思い描いたようにできない時期はありますよ。先頭を走るトップグループの「1割」もいつかは「6割」になり、「仕事ができない」とされる2割になるのかもしれません。

 今は仕事ができなくとも、できる人になるように底上げしたりして、組織を活性化させるべきです。それを怠り、安易なリストラをしているから、人がいつまでも育たない。

 だから、「使えない上司」があらわれるのです。そんな一例を挙げます。

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