2024年7月15日(月)

WEDGE REPORT

2016年8月1日

外国人戦闘員のリスト

 こうした外国人の帰還が懸念の的になる中で、米特殊部隊の支援を受けたシリアのクルド人勢力とアラブ人連合部隊がこの数週間の戦闘で、トルコとの国境に近い交通の要衝マンビジをISから奪還。その際、1万点を超える文書類と膨大なデジタルデータを押収した。

 米国はヨルダンの軍事基地内にある対IS情報共有センター「勇敢な不死鳥」でこの文書類などの解析を進めているが、これまでに外国人戦闘員のリストや氏名、出身国、密入国させた秘密ネットワークなどの情報が多数含まれていることが分かった。

 米特殊部隊デルタフォースは昨年5月、シリア東部のIS幹部の潜伏先を急襲して幹部を殺害、その妻を拉致してイラクに連行し、パソコンなどを押収した。この押収物の中に外国人の人質情報や指導者バグダディの移動、命令系統などの貴重な情報が含まれていた。これら情報はその後のIS攻撃作戦に大きく役立つことになった。

 今回の押収物から見つかった外国人戦闘員に関する情報はこれに匹敵するほど重要と見られている。米国は戦闘員の氏名や身元に関する情報を出身国に提供し、戦闘員が母国に帰還した場合、水際で身柄を確保できるようにしたい考えだが、テロリストの帰還という難題に有効な対策を講じることができるのか、時間はあまり残っていない。

  
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