現在抗議デモが行われているのも、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスといった大都市、つまり民主党の牙城が中心だ。今回の選挙は米国の分断ぶりを象徴するものだったが、その分断の凄さを見せる2つの地図がある。
この地図は選挙結果を州ごとに集計したもの。ほぼ中央部が真っ赤、つまりトランプ支持だったことがわかる。
しかし、この地図ではどうだろう。
これはさらに細かく、州内の自治体ごとに集計したものだ。実際にヒラリー勝利だったニューヨーク、ヴァージニア、ワシントン、オレゴン、ミネソタ、イリノイを見ても、地図上では赤の面積が圧倒的に多い。つまりヒラリーの支持母体は人口が集中する大都市部に限られていたことを意味する。大都市部に住む、比較的裕福な層と、田舎で貧しい暮らしを送る人々。その差が今回の選挙に大きく影響した。