フォードとは別れたのか?
しかし、これらは1月の時点で既にフォードとの連携で「可能となる」とされていたもので、目新しくはない。なぜ今アマゾンと現代なのか。記者はアマゾンの代表者に「フォードとの連携は破棄されたのか」と質問したが、明確な答えは得られなかった。
考えられるのは、フォードが今回SYNCの進化を展示していたことから、アマゾンに頼らず自力でのIoTシステム構築に動き出した。あるいはアマゾンが自動車と家電をつなぐIoTの共通プラットホームとなることを目指し、積極的にフォード以外のメーカーとの提携を深めている、の2点だ。
IoTの実現には自動車メーカー、家電メーカー、通信会社、アレクサのような音声コマンドシステムなど、様々な業界が連動する必要がある。CESでもサムスンとBMWといった提携が発表され業界のグループ化が今後進むと思われたが、新しい技術が浸透していく中で、企業同士の考え方のミスマッチも今後は目立つようになるのかもしれない。
まさに業際を超えた今後の「自動車を含むエコシステム」は、大きく変化を遂げることになりそうだ。
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