雲南省で奇跡の再会
2015年2月 大理古城(大理のオールドタウン)のホステルにチェックイン。先客に中国語で挨拶したら英語で「お久しぶりです。私を覚えていますか」と話しかけられた。なんとヤンゴンで出会った反日韓国人のキムであった。
その晩遅くまで彼と話したが、彼もまた韓国社会の閉塞感のなかでもがいていた。高校卒業後に五年ほど工場勤務をしたがひどい待遇に絶望して会社を辞めた。その後はアルバイトをしてお金を貯めて海外放浪してお金が無くなると韓国に戻りアルバイトするという繰り返しであったという。
キムも本連載『サンチアゴ巡礼 心の旅 第19回』で紹介したマティウス青年と同様に生涯独身を貫く覚悟であった。結婚したくても結婚できないという韓国の格差社会が重く彼にのしかかっていた。
素敵な韓国系カナダ女子、ダイアナ・パク
2015年12月2日 朝目覚めると、隣のベッドに東洋系の素敵女子がいるではないか。明け方にチェックインしたらしい。きれいに小麦色に日焼けした肌にストレートヘヤーが似合う。バンクーバーで生まれ育った韓国系カナダ人という。
人種的には生粋の韓国人であるが、態度や考え方は100%カナディアンである。名前はダイアナ・パク、25歳。
ダイアナは両親が韓国語(ハングル)や韓国の歴史・文化をしっかりと教育をしたので韓国語は不自由ないという。彼女はカナダの大学で心理学を学んで卒業後すぐに韓国・カナダ政府のプログラムに応募して韓国の大田(テジョン)の高校で英語講師として3年間働いたという。3年間の任期終了後に一年ほどアジアやヨーロッパを周って見聞を広める計画だ。