2024年4月20日(土)

家電口論

2017年3月8日

待ちカウンター
 

 古いランドリーは、日当たりが悪かったり、床はコンクリートが打ちっぱなしだったりする。しかし、考えてもみて欲しい。『汚い環境で服を洗いたいと思います?』『居心地の良くない場所に、洗濯が終わるまで長時間いたいと思います?』。ランドリーの内装は外で見ている以上に、重要だ。

 今までの都市型コインランドリーが、特に女性客をほとんど引きつけることができなかったのは、イメージ戦略に失敗しているのが理由だと考えられる。

 最近できたコインランドリーでも「ここで洗濯はしたくないなぁ」と思ったところもある。カフェをイメージしたランドリーなのだが、壁が煉瓦なのだ。カフェの雰囲気はある。しかしそれが地下室にあるような、ちょっとカビが生えている雰囲気の煉瓦なのだ。ワイン蔵なら、「カビはワインの揺りかご」などと、カッコイイことが言えるが、清潔を旨とする洗濯。全く頂けなかった。

 ちなみに、ecoLux Laundry 龍西店の前はコンビニがある。イート・イン・コーナーもあるため、お腹が空いた時は、こちらでゆっくりすることもできる。

稼働率 〜乾燥機比率をベストに〜

 龍西店には、洗濯機:4台(14kg×2、20kg×1、28kg×1)、乾燥機:9台(16kg×6、30kg×3)が設置されている。ecoLux Laundryは、イメージの良さと相まって、稼働率は元々高めなのだが、実は、12月23日のオープン以来、この店の稼働率は、ものスゴく高いのだ。

 理由は2つだという。1つは洗濯機と乾燥機を置いたが、洗濯乾燥機を置かなかったことだ。洗濯乾燥機の使用時間は長い。コインランドリーから一度出て、諸用を足してくることなどはよくあるが、使用時間が長いと、なかなか戻ってこない。つまり、お客の入れ替えに時間がかかる。

 もう1つは、乾燥機を多くしたことだ。今の世の中、洗濯機を持っていない家庭は少ない。まずないと言っても過言ではない。しかし、新洗濯表示で配慮されたように、日本では自然乾燥が基本。確かに、高温多湿のこの国、天気さえよければ、かなりの確立で洗濯は乾くが、梅雨、秋の長雨、そして曇天の冬などは、洗濯物が乾かないなんてこともありがち。また、子どもが雨の日、給食着を出し、「洗って! 明日いるの!」などと言われた日には「どうしよう?」と思ってしまう。日本の洗濯らしい問題は、洗ってきれいになったのに、乾かせないということだ。

 しかも、家事は時短が当たり前の時代。衣替えでも、朝洗濯、夕方まで乾かないとなれば長すぎことになる。こんな時数百円で洗濯物を乾かせるのは大きな魅力だ。30kgの回転率もかなりのもので、取材中にも、毛布を乾かしている人がいた。

サービス 〜新規サービスの導入〜

 これからのランドリーは「サービス」の時代であると言われる。というのは、洗濯は手間のオンパレードだからだ。洗濯物を集める。分類する。洗濯する。出して形を整える。干す。取り込む。一部アイロンをかける。畳み、クローゼットへ。確かに、洗濯機、乾燥機で、楽になったのは事実だが、面倒なことが山積み。現在開発中のセブン・ドリーマーの自動洗濯畳み機が注目を浴びるわけだ。

 実際、ecoLux Laundry の主宰をしているエレクトロラックス社は、幾つかのサービスを提案している。最近耳にしたことがある人もいると思うが、洗濯代行サービスは、その一つである。これは、家まで洗濯物を取りに行くか、持って来た洗濯物を預かり、ランドリーで、洗濯・乾燥、畳んで渡すというサービス。どんな洗濯物でも対応できるわけではないが、洗濯の大半をやってもらえると言うことで、便利だ。

 また、ちょっと特殊な洗濯機を導入することになるが、手洗いを代行することも可能だ。今後も、いろいろなサービスが増えると思われる。


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