2024年4月20日(土)

家電口論

2017年1月6日

 年間ベスト10特集が組まれる年末年始。そんなに技術が進まない白物家電もそう。この場合、その年に出てきた家電だけに絞られますが、前のモデルの方が良かったという話も多く聞く。ということで、今回は、ロングセラーモデルのお話。

スロージューサーのお勧め、HUROM社のH2Hモデル

 キッチン家電で、メーカーにより味が明確に変わるモノはあまりない。スロージューサー。これは味が変わる。一番美味いのは、HUROM社の製品。1年以上使い続けているが、HUROMのスロージューサーで作ったフレッシュジュースは、飲む前にワクワクする。それはフルーツを食べるより、遥かにその良さが分かるからだ。リンゴの甘さなどは、一桁違う。今回は、そんなHUROMのスロージューサーをレポート。

スロージューサーでつくるフレッシュジュースのポイント1「味」 

「製品情報」スロージューサーH2H。本体サイズ幅167×奥行240×高さ398㎜。本体重量6.2㎏。1分間当たりの回転数43/48rpm(50/60Hz)。消費電力150W

 スロージューサーとスムージー。よく対で語られることが多い家電だ。しかし、味、触感は全く違う。美味いのはスロージューサー。初めて飲んだ時は、心底感心してしまいました。並の美味しさではありません。例えばリンゴ&ニンジンをジュースにします。蜜が入っているリンゴは食べても甘いですし、スムージーでも甘い。ところがそれがスロージューサーになると、それまでの「甘い」と感じていたモノは何だったのだろうというほど「強烈に甘い」。感覚的には水を足さずに作る無水料理の鮮烈さに近く、ダイレクトにその美味しさを味わう感じだ。

 フレッシュジュースは美味しい。当然と言えば当然、市販のジュースと違い混ぜモノなし、しかも作りたて。しかしスロージューサーが美味しいのにはいくつかの理由がある。フレッシュジュースですから素材にこだわるのは当然として、美味しいジュースにするには空気が入り込まないようにすることが重要。空気中の酸素で、成分のみ搾り出されたフレッシュ・ジュースはかなりのスピードで酸化し、味が変わる。ミキサーは基本攪拌機なので、撹拌により空気をジュース中に取り込でしまう。スロージューサーは搾るので、空気を取り込まない。このため酸化は最低限で済むのだ。

 また、空気が混ざった液体と言うのは、味が濃密に感じにくい。味わうということは、舌の上全体に拡がるようにジュースを拡げることだ。その時、空気がある(泡がある)とどうなるか? 味を感じる味蕾への接触が減るのと共に、舌触りが違ってくる。搾ってフレッシュジュースを作れるスロージューサーが美味しいのは、理由があるのだ。


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