ジェンダー観をアップデートする
ここ数年で、ジェンダーに関する議論は大きく変わろうとしている。2015年、NHKは「街でスカウトした無知な女子高生に愛のムチを打つ『むちむち!』」という番組を企画した。もちろん批判されたが、今では企画会議すら通らないのではないか。2018年には、医大受験での女性差別や、「女性は土俵から降りてください」問題、財務省でのセクハラなど、ジェンダー関連のニュースが多く報じられた。こういった問題をこれからの社会はどう捉えていくのか。この連載では、ジェンダーや性暴力の取材を多く行うライターの小川たまかが、さまざまな書き手をインタビューする。(写真:ロイター/アフロ)
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訳者・斎藤真理子さんインタビュー
2019/09/18 小川たまか『82年生まれ、キム・ジヨン』の日本でのヒットや、異例の3刷となり単行本化も決まった「韓国・フェミニズム・日本」特集の『文藝2019年秋季号』。人気の土台となっているのは、ここ数年の韓国でのフェミニズムの盛り上がりに対する興味・関心だろう。
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2018/12/28 小川たまか
性暴力の事件が大きく報道されるとき、被害者をバッシングする声は必ずつきまとう。『彼女は頭が悪いから』で描かれる集団強制わいせつ事件でも、被害者の女子大生は「勘違い女が東大生の人生を台無しにしようとしている」と、匿名の人々から非難される。発…
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