「ロシアの弾薬庫」北朝鮮が日本で暗躍していること

北朝鮮の金正恩総書記がロシア公式親善訪問し、プーチン大統領と会談した。筆者は複数回にわたる朝鮮労働党幹部へのインタビューから、軍事協力拡大のトリガーとなったキーワード、再び外交の表舞台に立った北朝鮮が日本を巻き込んだ企てを掴んだ。

習近平新時代に揺らぐ「愛国」と「誇り」

中国で進む幼児への〝思想教育法〟制定（前編）

中国では、子供の頃から愛国主義教育を通じて、中国共産党こそ「抗日」を主導して中国を救ったと信じこまされてきた。ところが最近、「中国人・中華民族の誇り」を日常レベルでどう担保し、個人の選好とどうバランスを取るのかという問題が浮上している。

それでも野球を続けるために 動き出した新たなチ…

減り続ける競技人口 少年野球の未来は、明か暗か②

少年野球チームへの参加は保護者への多岐にわたる負担が伴う。それは、全日本軟式野球連盟が通知を出したほどだ。そんな中、保護者の負担を減らしながら子どもも楽しめる新たなチーム作りが進められている。

「無政府資本主義者」ミレイがアルゼンチンを救え…

数十年にわたる経済失政の後、アルゼンチン国民は悪徳で無能な政治家にうんざりし、救いを求めている。彼らの失望が、2021年に議会入りしたばかりの自称リバタリアンで「無政府資本主義者」のハビエル・ミレイを、大統領選挙の最有力候補に押し上げた。

下落幅はG7で最下位 執拗な円安の背景はどこな…

執拗な円安が続いている。主要通貨の対ドル変化率を見ると、下落幅が大きい通貨はアルゼンチンペソ、トルコリラ、ロシアルーブルだけ。日米の金利差によるところも大きいが、そもそも円を支える基盤が脆くなっている可能性を真摯に考えたいところである。

【解説】米民主党はなぜ、対立が頻発しているのか

キーワードから学ぶアメリカ⑨

米民主党はまとまりが少なく混乱した政党というイメージを持っている人も多いのではないだろうか。それは少なからず当たっている。その理由を解明するため、歴史的な背景を検討する必要がある。その上で今日の民主党を取り巻く状況を解説したい。

減り続ける競技人口 少年野球の未来は、明か暗か

WBCや甲子園と盛り上がりを見せる野球界とは裏腹に、少年野球人口の減少に歯止めがかからない。「過度な保護者負担」「旧態依然とした指導スタイル」「金銭的事情」などが要因とされる。ある保護者は「少年野球は闇」だという。「闇」はどこまで根深いか。

エネルギー確保へ注視すべき産油国UAEの天然ガ…

ロシアによるウクライナ侵攻を機に、西側諸国が対ロシア制裁を図り、天然ガスの争奪戦が激化した。石油産出国と知られるアラブ首長国連邦（UAE）も天然ガスの生産・輸出を行っており、ウクライナ危機下でガス供給国としての存在感を強めようとしている。

イタリアの将来を左右するEU復興基金活用の行方

イタリアのEUの復興基金による支援パッケージの履行状況は合意された時刻表から大きく遅れている。メローニ政権発足当時から懸念されていたもので、浪費するようなことがあれば、経済的憂鬱から近いうちに立ち上がることは困難となろう。

認知症の新薬「レカネマブ」は本当に効くの？

医療報道をどう読むべきか

アルツハイマー病の症状の進行を遅らせる新薬「レカネマブ」が厚労省によって承認された。その効果や課題をめぐる新聞・テレビ報道を見ていると、やや過剰な期待感を抱かせる内容が垣間見られる。一つの記事だけではなく、さまざまな情報から判断したい。

ロシアの裏庭を激変させたナゴルノカラバフ紛争

旧ソ連のアゼルバイジャンとアルメニアの係争地「ナゴルノカラバフ」を巡る軍事衝突はアゼルバイジャンの全面的勝利に終わり、プーチン・ロシア政権の影響力低下が明らかになった。ロシアの裏庭である南コーカサスの戦略地図に激変が起きつつある。

バングラデシュから見えた日本農業のどこがすごい…

「日本の現場は進み過ぎている。追いつくのに10年以上かかる」。フィリピンのベンゲット州フェリペ副知事から驚嘆の声が挙がった。バングラデシュでの研修会で日本農業を報告すると、その反応から日本ならではの魅力が見えてきた。

米中対立は「冷戦」ではない その違いとは

2023年9月7日付の英Economist誌が、コンドリーサ・ライス元米国務長官とニール・ファーガソンの「冷戦は米国の中国とのライバル関係に教訓を与える」との論説を掲載している。

〝阪神黄金時代〟突入か！2020年代のチームづ…

実に18年ぶりとなるセ・リーグ優勝を成し遂げた阪神タイガース。あらためて振り返ってみれば、Ｖの原動力となった主力選手たちの層の厚さはセ他球団と比較しても群を抜いていた。その背景にあるのは近年のフロントによる緻密なドラフト戦略がある。

カナダとの対立 シーク教徒殺害にまつわるインド…

インドとカナダの関係が大きく揺れている。発端はカナダ在住のシーク教徒過激派指導者が殺害された件に関して、カナダの捜査当局はインドの情報機関の関与を疑ったことに始まる。この問題の背景には何があるのか。本稿はインドの歴史から分析を試みる。

徹底解説！帯状疱疹の症状と治療、予防について

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが引き起こす疾患である。その症状と診断方法、治療はどのようなものなのか。また、どう予防し得るのか。

デジタル化進むASEAN　日本企業はもっと貢献…

ASEANのデジタル化は、人々の欠かせないインフラとなり、社会課題の解決も進める。4億人に迫るデジタル消費市場の姿を紹介する。

マスク氏の「スターリンク」に軍事作戦を依存する…

イーロン・マスクが同氏所有の衛星「スターリンク」を通じてウクライナ戦争をどう戦うか意思決定に介入し得る状況にある。マスク氏が決定する立場にあるべきではなく、ペンタゴンは取引を進めているものの、短期的な解決策しか見いだせていない。

日本の国土と未来を花粉症対策で瓦解させるのか

どちらが優先？花粉症対策と森林保全③

岸田政権が掲げた花粉症対策を錦の御旗に、林野庁の悲願であった皆伐が進められようとしている。これは、せっかく育った森林を無為に破壊し、国土保全をないがしろにして国民の生命・財産を危険にさらし、瀕死の林業と山村を滅ぼしかねない。

終わらぬ円安、立ちすくむ日本 今こそ必要なこの…

数字だけではわからないお金の流れ。本当は赤字かもしれない経常収支──。今こそ、継続的かつ地道な対内投資を盛り上げ競争力を巻き返すべきだ。