中東を読み解く
イスラム国、シリア、イラク、イラン、トルコ、そして米露、イスラエル。混迷を極める中東情勢の動きを共同通信社記者としてカイロ支局に駐在していた筆者が解説する。
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2019/03/14 佐々木伸
イランのロウハニ大統領が11日から隣国イラクのバグダッドを訪問し、両国の強い絆を誇示した。これを苦々しく思っているのはトランプ米大統領だ。大統領はイラン封じ込め政策を強める一方、イラクに対し、イランとの関係を縮小するよう求めているからだ。…
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2019/02/12 佐々木伸
米国のアフガニスタンからの逃げ腰に拍車が掛かってきた。トランプ大統領は先の一般教書演説でも駐留米軍の半減に意欲を示したが、その一方で反政府組織タリバンとの和平交渉をがむしゃらに進めている。撤退に向け、後は“野となれ山となれ”といった感があ…
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2019/01/19 佐々木伸
シリアで1月16日、駐留米軍を狙った自爆テロが発生、兵士2人を含む米国人4人など19人が死亡した。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出し、いつでもテロを仕掛けることができる余力を示した。ISは将来的に生き残るため、現金や金塊とい…
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2019/01/10 佐々木伸
トランプ大統領が昨年末、強引に決断した「米軍のシリア撤退」が迷走している。大統領は当初、即時撤退を命じたが、議会や同盟国などの反対に遭って、「慎重に時間を掛けた撤退」へと前言を撤回した。撤退には数年かかる可能性も指摘されており、大統領の決…
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2019/01/07 佐々木伸
これまでに6万人が死亡し、840万人が飢餓の危機にさらされているイエメン戦争。「世界最悪の人道危機」(国連)と言われながら、サウジアラビアと同国を支配する武装組織フーシ派の戦いは今年も終結する見通しは小さい。戦争の裏側では傭兵や、過激派と…
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2019/01/01 佐々木伸
トランプ米大統領が先の電撃的なイラク訪問で行った演説は中東政策ばかりか、同氏の描く世界戦略をあらためて鮮明にした。「米国はもはや(金をむしり取られる)“カモ(suckers)”ではない」。こう宣言した大統領の狙いはずばり、「軍事資源」の再…
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2018/12/21 佐々木伸
トランプ大統領による米軍のシリア撤退発表は、同盟国はもとより、ホワイトハウス、ペンタゴン、国務省ら米政府内も驚く突然の決定だった。その背景に何があったのか。そこには、シリアをめぐって「大統領とエルドアン・トルコ大統領の思惑の一致」(ベイル…
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2018/12/13 佐々木伸
仏東部ストラスブール中心街のクリスマスマーケット近くで12月11日、2人が死亡、13人が重軽傷を負う銃乱射テロがあった。犯人はイスラム過激思想に染まった要注意人物で、フランスをたびたび襲った過激派組織「イスラム国」(IS)の影が蘇った。当…
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2018/12/07 佐々木伸
サウジアラビアの反体制派ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏殺害事件は追及するトルコ側の手詰まり感が露呈される一方、疑惑の中心人物であるムハンマド皇太子は最近のG20サミットに出席するなど逃げ切りを図っている。殺害事件の背景にはサウド王家…
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2018/11/24 佐々木伸
トランプ米大統領はこのほど、反政府サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害が「ムハンマド・サウジ皇太子の命令」という米中央情報局(CIA)の結論を一蹴。皇太子の関与があったかどうかは不明とし、あくまでも「皇太子に累が及ばない」幕引き…
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2018/11/16 佐々木伸
サウジアラビアの検察当局は11月15日、反政府サウジ人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件の捜査結果を発表。11人を起訴し、5人に死刑を求刑する方針を明らかにする一方、疑惑の中心人物ムハンマド皇太子については、一切関わっていない、と全面否定…
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2018/11/12 佐々木伸
反政府サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件で、トルコのエルドアン大統領は11月10日、殺害時の模様を録音したテープを英仏独の3カ国に渡したと明言した。米国の中央情報局(CIA)長官もすでに録音を聴いているが、動かぬ証拠を国際…
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2018/11/06 佐々木伸
トランプ米政権は11月5日、イラン原油の取引を禁じる制裁を発動した。だが、両国の軍事的緊張が高まる恐れの中、ペルシャ湾など中東海域に米空母機動部隊が存在しないという異例の事態が生まれ、米軍内に懸念が生じている。
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2018/11/03 佐々木伸
反政府サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件で、同氏の遺体がサウジから派遣された暗殺チームによって強い酸系の薬品で溶解処理されていた疑いが浮上した。事件の謎の1つは遺体がどこにあるのか分かっていない点だ。事件は一段と陰惨な様相…
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2018/10/27 佐々木伸
反政府サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件で、サウジは発表を二転三転させて杜撰(ずさん)さぶりを露呈、その信用を失墜させた。すべては疑惑の中心にあるムハンマド皇太子の関与を薄めるための苦し紛れの対応だろう。後ろ盾のトランプ大…
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暗殺部隊の計画的な犯行明らかに
2018/10/23 佐々木伸反政府サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害疑惑事件で、サウジから乗り込んだ暗殺部隊が同氏に体形が似通った“替え玉”を使って生存しているように見せ掛ける偽装工作を行っていたことが分かった。米CNNなどがトルコ当局などから入手した映…
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2018/10/22 佐々木伸
反政府サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害疑惑事件で、トルコ政府は10月23日、捜査結果を発表する。エルドアン大統領はこれまでの沈黙を破り「正義を追及し、すべての事実を明らかにする」と宣言、サウジと真っ向から対決する姿勢を打ち出…
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2018/10/21 佐々木伸
反政府サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害疑惑事件で、サウジ政府は10月20日、事件の関与を否定していた従来の姿勢を一転、記者の死亡を初めて認める声明を発表した。渦中のムハンマド皇太子については一切言及せず、容疑者18人を逮捕し…
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2018/10/18 佐々木伸
サウジアラビア人ジャーナリスト失踪事件はおぞましい殺害のもようや、ムハンマド皇太子の警護隊が犯行を主導していた実態が次々に暴露され、トランプ米政権も事件の幕引き用にサウジが準備したシナリオに賛同することが難しくなってきた。事件は再び混とん…
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2018/10/15 佐々木伸
サウジアラビア人ジャーナリスト失踪事件で、トランプ米政権がトルコとサウジのメンツが立つ形で手打ち工作を進めているとの観測が出てきた。トルコに2年間拘束されていた米牧師がこのほど釈放されたのもこの工作の一環と見られ、事態がこれ以上悪化しない…
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