ブリューゲルの傑作とネーデルラント美術

大阪市北区・国立国際美術館
2017年7月18日～10月15日

旧約聖書から題を取ったブリューゲル１世の「バベルの塔」他、16世紀のネーデルランド美術が来日。目玉のひとつ、ヒエロニムス・ボスの作品と彼に影響を受けた版画・絵画はSF漫画のようで、刺激的な大航海時代に人々が感じた新世界への昂揚感が垣間見え…

六道絵から水木漫画まで地獄絵オンパレード

東京都中央区・三井記念美術館
2017年7月15日～9月3日

水木しげるから源信まで幅広く地獄を集めたワンダーランドが東京に出現する。宗教の地獄、娯楽の要素を持つ近世庶民の地獄・漫画作家の絵本地獄。地獄を存分に味わった最後の展示はなんと、極楽。2017年の夏は終わり良ければ全て良し!?

一面の棚田にゆらめく光の行列

香川県小豆島町・中山千枚田
2017年7月8日

「とーもせ、ともせ」の声とともに棚田を松明でかざしながら、害虫退治と豊作を祈る虫送り。映画「八日目の蟬」がきっかけで復活した約300年続く伝統行事の中で、江戸時代の人々の祈りと2017年の夏が重なり、幻想的な夜が始まる。

日曜日の朝は教会かカジノへ、アメリカンなキリス…

米国ルート66　爆走11000キロ　第12回後半

朝起きてテレビをつけると教会番組をやっている。ハイカラージャケットを粋に着こなしているイケメンの説教師が笑いあり涙ありの名調子で聴衆を魅了している。カトリック司祭のような式服を着用していないところを見るとやはりプロテスタント系教会番組なの…

日曜日の朝は教会かカジノへ、アメリカンなキリス…

米国ルート66　爆走11000キロ　第12回前半

共和党保守派の牙城はプロテスタント系教会に通う熱心な信者であると聞いていたので共和党保守派とはどんな人たちか覗き見しようと野次馬根性で立ち寄ることにした。教会の建物は外見上からは分かり難いが内部に入るとかなり広い。内部にはロビー、会議室、…

アメリカ人が思い描くジャパン（日本）とは何なん…

米国ルート66　爆走11000キロ　第11回

とにかく沖縄では夢のような17年間を過ごしたという。13年間海兵隊勤務、その間に日本女性と2回結婚。その他にも沢山ガールフレンドがいてオキナワ勤務はワンダフル＆ドリームだったようだ。

アメリカにおける法律の精神とはなんだろう

米国ルート66　爆走11000キロ　第10回

米国経済は西部開拓時代以来世界からの移民難民を労働者として受け容れることで世界一の経済大国となり現在でも優秀な移民がIT産業など先端産業の発展を支えている。他方で移民難民の流入は白人労働者の既得権益を侵し繰り返し深刻な軋轢を生んできた歴史…

希代の彫刻家が目指した表現の極みとは

東京都港区・国立新美術館
2017年6月14日～9月4日

きりりと絞られた細長い彫刻が有名なジャコメッティは、芸術爛漫のパリにアトリエをかまえていた。国内で11年ぶりの大回顧店となる本展覧会では、初期から晩年の油彩・素描・版画・彫刻を含む約135点の作品が六本木に展示される。1901年から急激に…

海の幸に感謝をささげる伊勢えび祭

三重県志摩市・浜島海浜公園
2017年6月3日

比較的歴史の新しい祭りだが、盛り上がりと郷土愛は随一！えびの稚魚をイメージした「じゃこっぺ踊り」では子供から大人まで様々なダンスが繰り広げられ、巨大伊勢えび神輿とともに5000人以上の総踊りでクライマックスを迎える。様々な伊勢えび料理も堪…

スーパーマーケットから見えてくる超消費社会アメ…

米国ルート66　爆走11000キロ　第9回

米国では大都市近郊には日本食品店が必ずある。本来日本人駐在員家族向けであるが最近では日本食ブームにより醤油、豆腐などの食材を買い求めるアメリカ人も多いからである。ミツワは日本の郊外型スーパーと同じくらいの大規模店舗だ。

知られざる画僧、古磵の作品が一堂に

奈良市学園南・大和文華館
2017年5月20日～7月2日

江戸時代前期、上方に多くの仏画を残した知られざる画僧・明誉古磵の主要作品が奈良に集まる。薬師寺所蔵の作品を中心に約50点が展示されるが、縦4メートルを超える曼荼羅図から、古磵自身の人柄を表すかのようにほっこり微笑む大黒天まで画風の懐は広く…

インターステートハイウェイとサンタフェ鉄道

米国ルート66　爆走11000キロ　第8回

アメリカの自動車道路は1920年代から次第に整備されてきたが1933年にルーズベルトが大統領に就任してニューディール政策で大規模公共事業による景気回復政策をとってから急速に発展した。

ダージリンで出会った韓国若者から見えてきた奇怪…

彼らが若者らしく誠実に真剣に政治問題に関心を持っているのは痛いほど理解できるが、広く国際情勢を見ずに目前の国内政局に固執してしまう背景が理解できなかった。

国境の南(The South of Borde…

米国ルート66　爆走11000キロ　第7回後半

メキシコ自動車旅行を相談したらメキシコへの乗り入れは「通常のレンタカー契約では禁止事項になっているはずよ。メキシコでは盗難や事故がめっちゃ多いからよ」とのアドバイス。

新緑の大山を古式ゆかしく行列が進む

鳥取県大山町・大山寺
2017年5月24日

開山は奈良時代、旧国名・伯耆を地名に残す大山寺で3年に一度の大山寺御幸が挙行される。時代装束をまとった人々や200キロを超える御輿が新緑の大山に映える。

職人の技を極めた一級品が競演

京都市左京区・京都国立近代美術館
2017年4月29日～8月6日

1920～80年代のヴァン クリーフ&アーペル作品約270点と、並河靖之や12代西村總左衞門などの日本の工芸品約70点を集めた華やかな展覧会。

国境の南（The South of Borde…

米国ルート66　爆走11000キロ　第7回前半

町の看板を見ているとやたらDentistやらDentistaが多いことに気づいた。ある雑居ビルなど一階に4軒、2階に3軒も歯医者が営業している。よく見ると中心街の通りは歯医者だらけである。ある歯医者の入口を見て納得した。「アメリカ合衆国か…

現代住宅にみるクールジャパンとは

東京都港区・パナソニック 汐留ミュージアム
2017年4月8日～6月25日

多種多様な街並みが混在する日本の代表的な建築に、フランス人の写真家、建築家4名が焦点をあてた本展覧会。安藤忠雄や隈研吾などの巨匠から若手までスポットをあてる。

ルート66、車社会アメリカ今昔

米国ルート66　爆走1万1000キロ　第6回

オクラホマ・ルート66ミュージアムの前で写真を撮っていたら4台の同型のキャンピングカーが停まった。一行は4組の中高年カップルだ。聞くとデンマークから来たという。

ルート66的アメリカンな食事処で遭遇する愛情物語

米国ルート66　爆走1万1000キロ　第5回　

ントルイスから郊外に出て更に西進。昼を過ぎて適当な食堂がないか見ながら走っていると小さな教会の庭で慈善団体がバーベキューをしていた。焼きたてのステーキを安く食べられそうだと車を止めた。