2024年12月6日(金)

今月の旅指南

2017年4月21日

 快適な暮らしへの願いやライフスタイルの変化にあわせて、さまざまに発展してきた日本の家。歴史的な名建築から、現在活躍中の建築家が手掛けた個性あふれる住まいまで、日本の現代住宅をテーマにした展覧会が開かれる。

 本展は、ヨーロッパ各都市で開催された巡回展で、写真家のジェレミ・ステラや建築家のヴェロニック・ウルスら4人のフランス人が企画。彼らの視点を通して日本の住宅建築の魅力を再発見できる。

 展示は「昨日の家」「東京の家」「今の家」の3つの章で構成。「昨日の家」では、昭和51年(1976)に安藤忠雄が手掛けた「住吉の長屋」(大阪市)など、後進の建築家に影響を与えた14点を取り上げる。「東京の家」では、ジェレミ・ステラが発表しているシリーズ作品から、桜並木の眺めをテーマに設計された狭小敷地に立つ家など、36点にスポットを当てる。

 展示のハイライトは「今の家」。若手や実力派の建築家が設計した20の家を写真、映像、模型、建築家および施主へのインタビューで紹介する。外壁に鉄の波板を使い貨車のように仕上げた鉄道ファンのための「鉄の家」(東京都)など、住む人の理想を形にした「ドリームハウス」が登場。現代の匠の技に親しむことができる。

隈研吾 《鉄の家》 平成19年(2007)ジェレミ・ステラ=撮影
●日本、家の列島 フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン
 <開催日>2017年4月8日~6月25日
 <開催場所>東京都港区・パナソニック 汐留ミュージアム(山手線新橋駅下車)
 <問>☎03(5777)8600
  URL:https://panasonic.co.jp/es/museum/

     https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/17/170408/index.html

*情報は2017年3月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2017年5月号より

 


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