また、日本科学未来館の特徴は、科学コミュニケーターと呼ばれるスタッフが常駐していること。展示会場内にはグリーンのベストを着ている科学コミュニケーターが数名いて、展示物や、それを支える科学を解説してくれる。
また、日本科学未来館では、「ドラえもんの科学みらい展」のほか、常設展がある。たとえば「国際宇宙ステーション」の展示などもあり、宇宙ステーションでのミッション解説はもちろん、キッチンやトイレもきちんと再現してある。ほかにも、潜水調査船「しんかい6500」の実物大展示やゲノム、宇宙物理、医学・・・と、あらゆる科学分野の研究がわかりやすく解説されている。
子どもたちは解説など読まず、とにかく展示品のおもしろさにくぎ付けだったが、こうした体験によって、私たちの社会が科学によって支えられていることを知るきっかけになるのではないだろうか。
先の冨田さんは続ける。「ドラえもん展もそうですが、未来館の展示物の構想には、すべて第一線の科学者が携わっています。地球環境・ロボット・生命科学・宇宙天文など、多岐にわたる展示内容を「見る」だけでなく「体験」や「対話」することで、科学の面白さを感じることができると思います。」
100年前に夢見たことのほとんどは、いま科学の力で実現し始めている。次の100年を夢見るきっかけになる展覧会だ。
ドラえもんの科学みらい展
<開催日> 開催中~9月27日(月)(火曜休、8月中は無休)
<会場> 日本科学未来館(東京・お台場)1階企画展示ゾーン 東京都江東区青海2-3-6
<開館時間> 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
※8月中の土日は18:00まで開館
※8/13~8/15は20:00まで開館
<料金> 本展のみ入場料金:大人1000円、18歳以下 500円
常設展示共通料金:大人1300円、18歳以下600円
※小学校未就学児は無料、障がい者手帳所持者は当人および付き添い者1名まで無料
<問い合せ>03-3570-9151(代表)
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