今のホワイトハウスの見解は、過去の「非核化」の約束履行を拒み続ける北朝鮮の指導者とエリート層への「懲罰」を強化することで、いずれどこかの段階で(願わくば近い将来に)、北朝鮮の指導者が核戦闘能力を維持する代償は自分たちの個人資産や経済、ひいては自国の未来が被る損害に見合わないと結論づける、というものだ。
胡錦濤国家主席自らが率いる中国の外交筋は今、オバマ大統領を説得し、交渉復帰に関心を示す金総書記の主張が本気であり、それゆえ米国、韓国、日本政府は政策を変更する必要があるということを納得させようとしている。
今のところ、オバマ大統領の返答は「言葉じゃなく行動で示せ!」というものだ。
中国政府による新たな「運動」は始まったばかり。WEDGE Infinityの読者の皆さんは、この何年かに1度の大きな“相撲大会”を、最前列で見物することになるだろう。
*次回は10月1日(金)公開予定です
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