赤坂英一の野球丸

2017年11月1日

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問題の解決に関しては、どこの球団も消極的

 事のついでにもうひとつ。今年のようにパはソフトバンク、セは広島と、CSの約1カ月も前にリーグ優勝が決まると、どうしても間延びしてファンの熱が冷め、一時的にせよ興味が薄れる。優勝チームもタガが緩んで、今年の広島のように士気が上がらないままに敗れてしまうケースが少なくない。2014年に阪神に4連敗した巨人もそうだった。アメリカのメジャーリーグが地区優勝シリーズ、リーグチャンピオンシップシリーズ、最後のワールドシリーズと、ほとんど間を置かずにポストシーズンゲームを行っているのを見るにつけ、「日本でも同じようにテキパキやれないのか」と考えているファンは多い。

 しかし、この問題の解決に関しては、どこの球団も消極的である。

 メジャーはシーズン中、どれだけ開始時間が遅れても試合を行い、できなかったら翌日にダブルヘッダーを組んで日程を消化する。だから、シーズン終了後に予備日を確保しておく必要がなく、スムーズにポストシーズンに移行できるのだ。その点、日本は最初から中止があることを想定し、約2週間の予備日の期間を設けておかなければならない。今年のドジャースのように、夜11時から試合を始め、前田健太を先発させるメジャーと同じようにできるわけがない、というのが日本の現状なのだ。

 それでも、球界や12球団の関係者の多くが「現行のポストシーズンゲームはあくまで過渡期的なシステム」と考えているのは事実。さらなる改善に向けて、球界ぐるみの努力を望みたい。

  
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