From NY

2017年11月15日

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田村明子 (たむら・あきこ)

ジャーナリスト

盛岡市生まれ。1977年米国に単身留学し、1980年から現在までニューヨーク在住。著書に『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)、『知的な英語、好かれる英語』(生活人新書)、『女を上げる英会話』(青春出版社)、『聞き上手の英会話』(KADOKAWA/中経出版)など。翻訳書も多数。フィギュアスケートライターとしても知られており、『挑戦者たち-男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で2018年ミズノスポーツライター賞受賞。

さてそのお値段はいかに

一体いくらの値がつくのか……

 クリスティーズは10月10日のプレスリリースで、この絵画が競売に出ることを公表し、香港、サンフランシスコ、ロンドンで数日ずつ公開。それから実際の競売が行われるこのニューヨークにやってきた。

 さて気になるのは、そのお値段である。

 15日に開催される競売では、いったいいくらぐらいの価格がつくのであろうか。クリスティーズ側の見解では、1億ドル(およそ113億円)前後と発表されている。

 だが筆者の私見だが、実際にはその倍以上の価格がつくのではないだろうか。

 過去の絵画でもっとも高値がついたのは、ウィリアム・デクーニンの作品で価格はおよそ3億ドル。2位はゴーギャンの作品でやはり3億ドルほどでカタールの王室が購入したという。3位はセザンヌの作品で、2億6千万ドルの価格がついた。

 いずれも歴史に残る名作に間違いないが、レオナルド・ダ・ビンチの作品が、印象派の巨匠たちの作品よりも低い価格で落とされるとは想像しにくい。これは個人所有のダ・ビンチの最後の油彩画と言われている。世界中の美術館が、喉から手が出るほど欲しいに違いない。

 このコラムが更新される頃には、きっと競売結果のニュースが世界中を駆け巡っていることだろう。いったいいくらの値がつくのか、そしてどこに行くのか。

 願わくば、どこかの成金富豪のお蔵入り、なんてことにだけはなって欲しくないと心から願っている。

  
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