2024年7月20日(土)

中国人観光客はいま

2017年11月22日

――海外旅行でのユーザーはどのような人々でしょうか?

 男女別でいうと、男性が35%、女性が65%で、年齢は24~34歳が最も多いです。弊社のデータでは、ユーザーの半数の海外旅行での予算は16万円以上となっています。

――日本に関してはいかがでしょうか?

 日本でも東京、大阪、京都、沖縄、北海道、九州など120以上のエリア、80万件以上の施設をカバーしています。直近のデータでは、月間平均で約31万ユーザーが「大衆点評」で日本のエリア情報を検索し、その半数は日本滞在中に検索していました。日本政府観光局(JNTO)の統計によると、今年9月の訪日中国人数は約67万8000人でしたので、その半数近い中国人観光客が弊社のアプリを利用している計算になります。

 ユーザー情報はGPSにより成田空港では千葉ページへ、東京に入ったタイミングで東京ページへと自動的に切り替わりますが、東京ページは1日平均1万5000人、多い日には2万人を超えるアクセスがあり、東京では銀座でのアクセスが最も高くなっています。

 今年の国慶節(10月1日~8日)期間中、日本の観光スポットで最も検索されていたのは(1)USJ、(2)東京タワー、(3)東京ディズニーランド、(4)東京ディズニーシー、(5)築地市場の順でした。国慶節の大型連休なので、子ども連れの家族が多く、遊園地の検索がとくに多かったのだと思います。日本の飲食店だけでなく、行楽地の検索も「美団点評」で行っていることがわかると思います。弊社としては今後もこうした分析を定期的に行っていき、サイトの充実を図っていきたいと思っています。

 もちろん、飲食店の検索もさかんに行われており、たとえば、中国人の間で大人気の「一蘭ラーメン」は「大衆点評」では約4000件のクチコミがありますが、日本の「食べログ」のクチコミは約300件です。いかに中国人がクチコミが好きで、クチコミを重視しているかがわかると思います。

 また、中国人が初めて訪れた日本の飲食店、場所を投稿することもできます。自分が中国人で最初にそこを紹介した1人目の投稿者になることに喜びを感じる人も多いと思います。

――確かに中国人はもともとクチコミが大好きですね。それがスマホの発達とともに加速したと思います。しかし、クチコミの情報を怪しむ人もいるのではないですか?

大衆点評のクーポン券

 確かにそうだと思いますが、「美団点評」では「信用管理部」を設置しており、偽のクチコミや不正行為を厳しくチェックしています。具体的にはロジックチェックというシステム上のチェックと人海戦術による手作業のチェックの両方で対応しています。現在、300種類以上のロジックチェック方法で98%以上の偽のクチコミを削除できています。警察や政府機関とも連携し、不正対策を強化しています。

――今後、日本支社での活動は。

 日本支社では飲食からショッピング、ホテル、娯楽、観光スポットなどのサービスを提供していく予定です。また、日本の商業施設などでのショッピングの際、各店で利用できるクーポンを発行しています。提携している店舗は、マツモトキヨシ、ヤマダ電機、小田急百貨店、ビッグカメラなど小売店がメインです。利用店を拡大しており、日本人の方と同じように割引や特典のサービスを受けられるようにしています。

 今後、日本の小売店や商業施設などを対象にセミナーなども開催していきたいと思っています。日本の小売店に中国人の消費志向を理解してもらい、弊社のプラットフォームを通して、中国人観光客の来店を促していけたらと思っています。

  
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