1970年代のニューヨークで、アート、建築、ストリートカルチャーなど、多彩な分野で活動した芸術家、ゴードン・マッタ=クラーク。没後40年を迎えた今年、アジア初の本格的な回顧展が東京国立近代美術館で開催される。
チリ出身のシュルレアリスムの画家、ロベルト・マッタを父に、1943年ニューヨークで生まれたマッタ=クラークは、建築を学んだ後にアーティストとなる。インスタレーション・アートの先駆けともいえる、取り壊し前の住宅を切り裂いた「スプリッティング」などの「ビルディング・カット(建物切断)」シリーズで一躍注目を集めた。
会場は、マッタ=クラークの活動の場だった都市空間を、「住まい」「ストリート」「港」「市場」「ミュージアム」の5つのテーマに分けて構成。彫刻、映像、写真、ドローイング、関連資料など約200点を紹介する。なかでも目を引くのが、建物の一部を切り取った立体作品「スプリッティング:四つの角」だ。
35歳で病没したマッタ=クラークの活動期間はわずか10年ほど。実際の建物を使った作品のほとんどは現存しないにもかかわらず、時代を超えて影響を与え続けている。本展はその活動の全容を知る格好の機会となるだろう。
●ゴードン・マッタ=クラーク展
<開催日>2018年6月19日~9月17日
<開催場所>東京都千代田区・東京国立近代美術館(東京メトロ東西線竹橋駅下車)
<問>☎03-5777-8600
URL:http://www.momat.go.jp/
<開催日>2018年6月19日~9月17日
<開催場所>東京都千代田区・東京国立近代美術館(東京メトロ東西線竹橋駅下車)
<問>☎03-5777-8600
URL:http://www.momat.go.jp/
*情報は2018年4月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください
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