定年バックパッカー海外放浪記

2018年11月11日

»著者プロフィール
閉じる

高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

移住審査の資格要件は年々ハードルが高くなっている?

メルボルン中心のサザンクロス駅の並びの一等地にある      中国系不動産会社。      常春藤(チャンチュンタン)とは蔦、地産(ディチャン)とは不動産      を意味する

 3人娘は全員中国の4年制大卒である。移住の資格要件は年齢が若くて、学歴(理科系優遇)があり、英語能力(English Proficiency)、就業経験が基本条件となる。それぞれポイントがあり合計ポイント60点以上が予備審査通過の最低条件のようだ。25歳~32歳(30点)、大卒(10点)、英語能力が中レベル(10点)、豪州での就業経験5年以上(10点)でやっと60点である。

 彼女たちは年齢・学歴で40点であり仮に英語能力が中レベルと判定されれば50点となる。ワーホリ期間中に豪州での就職先を見つけて5年豪州で働けば永住権申請資格の最低条件をクリアできることになる。但し豪州での職業は豪州政府が認定する職種に限定されるので単純労働や接客業などは加点対象外のようだ。

 申請して候補者リストに登録されると候補者全体の中で上位ポイント保持者から優先的に審査される。移住者受入枠が設定されているので年々ハードルが上がっていると3人は嘆息。

 振り返ってみれば、オーストラリア旅行で知り合った中国系新移民は全て理科系高学歴者の技術系専門職であった。ちなみにタスマニアで受診した歯科医は30台半ばのインド人で5年前に永住権を得て一家でインドの地方都市から移住。彼によると最近は歯科医ですら永住権取得は容易ではないとのこと。彼の大学時代の後輩が2年前から永住権を申請しているが、未だに見通しが立っていないという。

ノース・メルボルン駅付近の中国庭園。白い観音像と中国風建築物が車窓から見えた。文化侵略による中華圏拡大という中国共産党の超長期戦略の一環なのであろうか

第10回に続く

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る