今後の展開について
海外ではフィンテック系スタートアップの世界でもファクタリング企業が大きな資金調達を実施したり、マーケットの開発を盛んに行なっているそうです(同社調べ)。2012年米国で創業のFundbox社は、2015年に2万社以上のユーザーを抱えて、2018年には売上5500万ドルを達成。また2013年創業のBlueVine(米国)もすでに累計資金調達額が5億9000万ドルを超えてきているとのこと。米国のみならずヨーロッパ、他各国でファクタリングスタートアップが出現してきています。日本も確実にファクタリングマーケットの成長が見込めると澤岻さんは自信を見せます。
6月24日に、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など複数金融機関からの融資で7億円、SBIインベストメント、ジャフコ、BEENEXT、新生銀行を引受先 とした第三者割当増資を18億円の実施で合計25億円の調達を発表しました。これにより、創業以来の調達額は累計30億円となり、事業拡大、成長のスピードアップに繋げていこうとしています。
資金調達も完了し、今後の展開で重要視していることについて。事業拡大成長にあたってネット戦略のみでは限界があり、リアルに中小企業と繋がっているパートナー、例えば税理士・会計士事務所や中小企業診断士、あるいは商工会議所等と連携、また新しい金融サービスの位置づけとして、地域金融機関との連携も加速していきたいと澤岻さんは話します。
さらにその先には同社の成長していくであろうAI、スコアリングモデルを成長させ、同社がミッションに掲げる「あらゆる情報を信用に変え、あたらしい価値を創出する」を目指して、クラウドファクタリング事業のみにフォーカスするのではなく、中小企業や個人事業主が抱える様々な課題の解決を目指して、同社のスコアリングモデルと各種ソリューションとの連携を広げ、顧客企業の価値創造を加速する手伝いが出来るOLTA社であり続けたいと願っているそうです。これからも注目していきたい会社であり経営者です。
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