2022年8月15日(月)

赤坂英一の野球丸

2019年11月5日

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様々な〝たられば〟が頭に浮かぶ

 栗山や近藤のようなドラマは、DHのないセ・リーグでは見られない。もしセにDHがあったら巨人・阿部慎之助は今年限りで引退していただろうか。ヤクルト・村上宗隆がDHで打撃に専念していれば新人王と本塁打王をダブル受賞していたかもしれない。10年目を迎えた広島・堂林翔太もDHだったらレギュラーになれるのではと、様々な〝たられば〟が頭に浮かぶ。

 ただし、だからといって、単純にセもDH制にすればいいかとなると、やはりまだ議論の余地があるだろう。「9人野球」の妙味は、打線に投手がいることによって、様々な攻防のバリエーションが広がることにある。1球1打の先を読みながら見る面白さは、投手が「9人目の野手」として攻撃に加わっていればこそなのだ。

 原監督の唱えたセのDH制導入論は確かに一考に値する。巨人の球団幹部は早くも、11月のセ・リーグ理事会でこれを検討するよう他の5球団に働きかけを始めた。

 しかし、そのために近い将来、「9人野球」が全廃されるとなったら、個人的には承服しかねる。セ6球団首脳には、最近の日本シリーズやセ・パ交流戦の結果だけにとらわれることなく、徹底的に議論を尽くしてほしい。

  
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