まともなプライオリティを与えるべき
こうした〝負の流れ〟に歯止めをかけて改善の方向へと進めたいのであれば、このプレミア12やWBCなど国際大会の開催時期をシーズンの開催中に組み込みように働きかけるなど、選手たちをタイトなスケジュールによって忙殺させないようにする工夫も必要になってくるだろう。
加えて侍ジャパンへの参加した選手に対し、もう少しまともなプライオリティを与えるべきだ。このプレミア12やWBCなど国際大会への出場には〝謝礼レベル〟の薄給しか用意されないとの話も伝わっており、プロと二足のわらじを強いられる大変な役回りの割には明らかに見合っていないという現状もある。選手たちが侍ジャパンへの参加に強い魅力を感じるような土台作りを再度行っていくことは急務だ。
これらの足がかりを作る意味でも侍ジャパンは何とか5日の初陣からフルスロットルで熱い戦いを見せ、世界一に突き進んでほしい。いざ、フタを開けてみればプレミア12は大きく盛り上がっていたという流れになれば侍ジャパンにとって東京五輪・金メダル奪取へのプロローグとなる。
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