Wedge REPORT

2019年10月14日

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 日本の底力を見せつけた。ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で日本代表は13日、1次リーグA組最終戦・スコットランド戦(横浜国際競技場)に臨み、28―21で勝利。史上初の決勝トーナメント進出を果たした。強豪を次々と下すと予選プールで4戦全勝を果たし、堂々の1位突破。アジア勢で初の8強入りも成し遂げ、世界中を驚かせた。もうジャイアントキリングとは呼ばれないだろう。

 試合前に台風19号による甚大な被害を受けた被災地へ黙とうを捧げ、必勝を誓った。この歴史的快挙達成によってフィフティーンは未だ深い爪痕を残す日本に力強い勇気も与えたはずだ。

 その一方、もう少しクローズアップされなければいけない別の日本代表チームがいることも忘れてはいけない。日本で行われている男子バレーボール・W杯(FIVBワールドカップ)に参戦中の日本代表だ。世界ランキング11位の日本は同8位のイランと13日、広島グリーンアリーナで対戦し、セットカウント3―1で下して史上初の5連勝。「アジア最強」の相手から白星をつかんで大会通算7勝2敗とし、1991年大会以来28年ぶりの4位以内が確定した。他力ながらも42年ぶりのメダル獲得へ望みをつないだのだから、もっと注目度が上がってもいいのではないか――。そう思ったのは私だけではないはずだ。

男子バレー日本代表(坂本 清/アフロ)

 ちなみに女子バレーボール・W杯も男子大会が行われる直前の9月14日から9月29日まで開催され、日本代表は6勝5敗の5位に終わっている。勝ち越したとはいえ苦戦を強いられ、目標としていたメダル獲得には程遠い結果に周囲からは落胆の声が響き渡った。人気、実力ともに兼ね備えた木村沙織のようなスター選手が不在となっている現状も響き、世間的な注目度も大会開催前からイマイチだった感は否めない。それでも中田久美監督率いる「火の鳥NIPPON」が悲願のメダル奪取で結果を残せば、もっとスポットライトを浴びていたはずだろうと勝手に考察していた。

 だが、今大会で奮闘する男子バレーボール日本代表「龍神NIPPON」への注目度を見る限り、そうとばかりも言い切れないのかもしれない。もちろん4年に1度行われるバレーボールW杯が2019年大会に限って同じ日本開催のラグビーW杯とほぼ同時期のスケジュールでバッティングしてしまったことは、かなり不運な要素だったであろう。

 サッカーW杯、五輪と並び世界3大スポーツイベントと称されるラグビーW杯は今大会で初めて日本で行われ、世界各国から応援のために外国人観戦客も多数来日しており、それなりの経済効果にも一役買っている。安倍晋三首相が応援コメントを出すなど政府もバックアップを続け、そのホスト国としてジェイミージャパンは期待以上の結果を出しながらまい進中。となれば否応なしに盛り上がるだろう。比較すれば、同じ「W杯」でもラグビーとバレーボールの大会規模は雲泥の差だ。そう考えると確かにバレーボール日本代表への注目度が薄れてしまうのは致し方ない。

FIVBワールドカップはフジテレビが独占放送

 しかしラグビーほどの扱いはさすがに無理にしても、やはりバレーボールW杯・日本代表のメディア露出は少ないと感じる。新聞各紙や通信社を含む活字メディアは別としても事実、テレビ各局は1局を除いてほぼ報じていない。このFIVBワールドカップはフジテレビが独占放送しているからである。

 1977年大会からバレーボールW杯は12大会連続で日本開催となっており、ここまでフジテレビがホスト局となって世界に配信している。映像権等の諸問題から他局としてはスポーツニュースで扱いづらい背景があることも報道を敬遠する理由となっているようだ。やはり長年に渡って「日本開催のバレーボールW杯=フジテレビの独占放送」というイメージは世の中に根付いている。

 ただ、フジテレビが1局独占であることは我慢できるにしても、もうそろそろ同局のバレーボールW杯中継のシステムは根本的に見直さなければいけない時期に来ているような気がしてならない。ひいてはバレーボールW杯がラグビーW杯のように一般層の人たちから注目されづらくなっているのは案外この点にあると思う。

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