2022年8月8日(月)

WEDGE REPORT

2020年1月15日

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川端由美 (かわばた・ゆみ)

ジャーナリスト

1971年生まれ。大学院 工学専攻 修士課程修了。1995年住友電工にて、カーエレクトロニクスやタイヤの研究にたずさわる。1997年、二玄社『NAVI』編集部に編集記者として転職。2004年からフリーランスの自動車ジャーナリストとなる自動車の新技術と環境問題を中心に取材活動を行なう。エンジニア、女性、自動車ジャーナリストといったハイブリッドな視点でリポートを展開する。国土交通省・独法評価委員会委員、環境省・有識者委員ほか。

 一方、中国が外資であるVWをEV生産でも受け入れる理由は何か。

フォルクスワーゲンの自動車は、中央政府・地方政府、公安などの公用車にも使われてきた
(NURPHOTO/GETTYIMAGES)

 「理由は三つあります。第一にEVを普及させることで、石油依存から脱却するというエネルギー安全保障戦略によるものです。第二に自動車の排ガスがpm2・5の発生の主な原因(中国生態環境省発表)であるためです。第三に、ガソリン車で日米をキャッチアップすることは難しく、日米がまだ持たないEV技術の覇権を握るためです。そのためには外資を誘致して競争を引き起こし、中堅メーカーの技術革新を促進することが必要です」(湯氏)。

 加えて、中国政府は19年6月、外資系電池メーカーの参入障壁だった「ホワイトリスト」を撤廃した。ここで大きく躍進しそうなのが、韓国のLG化学だ。電池技術についても競争を促進することで、中国企業の革新を促そうとしている。

 中国市場を見据えて、打ち手を出し続けるドイツ勢。その大胆な転換と見比べると、日本勢は後れを取っているようだ。しかし、今後、日本の自動車産業が生き残るためには、地理的にも、経済的にも、中国市場と向き合わなければならない。中独連携が進む中、日本勢の巻き返しができるだろうか。

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■スポーツで街おこし  プロ化だけが解じゃない

Part 1  独特の進化を遂げる日本のスポーツに期待される新たな役割
Part 2      INTERVIEW 川淵三郎氏(元日本サッカー協会会長)
     プロリーグ化に必要な4本柱 地域密着がクラブ経営の大前提
Part 3      先進事例に学ぶ 「おらが街のチーム」の作り方
Part 4      INTERVIEW 池田純氏(横浜DeNAベイスターズ初代球団社長)
     スポーツで地域活性化 成否を分けるカギとは?
Part 5  岐路に立つ実業団チーム 存続のカギは地域との連携
Part 6  侮れないeスポーツの集客力 街の賑わい作りに貢献

  
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◆Wedge2020年1月号より

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 

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