一方、中国が外資であるVWをEV生産でも受け入れる理由は何か。
「理由は三つあります。第一にEVを普及させることで、石油依存から脱却するというエネルギー安全保障戦略によるものです。第二に自動車の排ガスがpm2・5の発生の主な原因(中国生態環境省発表)であるためです。第三に、ガソリン車で日米をキャッチアップすることは難しく、日米がまだ持たないEV技術の覇権を握るためです。そのためには外資を誘致して競争を引き起こし、中堅メーカーの技術革新を促進することが必要です」(湯氏)。
加えて、中国政府は19年6月、外資系電池メーカーの参入障壁だった「ホワイトリスト」を撤廃した。ここで大きく躍進しそうなのが、韓国のLG化学だ。電池技術についても競争を促進することで、中国企業の革新を促そうとしている。
中国市場を見据えて、打ち手を出し続けるドイツ勢。その大胆な転換と見比べると、日本勢は後れを取っているようだ。しかし、今後、日本の自動車産業が生き残るためには、地理的にも、経済的にも、中国市場と向き合わなければならない。中独連携が進む中、日本勢の巻き返しができるだろうか。
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■スポーツで街おこし プロ化だけが解じゃない
Part 1 独特の進化を遂げる日本のスポーツに期待される新たな役割
Part 2 INTERVIEW 川淵三郎氏(元日本サッカー協会会長)
プロリーグ化に必要な4本柱 地域密着がクラブ経営の大前提
Part 3 先進事例に学ぶ 「おらが街のチーム」の作り方
Part 4 INTERVIEW 池田純氏(横浜DeNAベイスターズ初代球団社長)
スポーツで地域活性化 成否を分けるカギとは?
Part 5 岐路に立つ実業団チーム 存続のカギは地域との連携
Part 6 侮れないeスポーツの集客力 街の賑わい作りに貢献
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