2024年7月18日(木)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2012年5月1日

 それに、タリバンは確かに相当痛手を負ってはいますが、タリバンは外部から遠征してきた人々ではなく、地元の勢力であって、今さら戦いを止めてどこかに行くわけにはいかないでしょう。アフガン治安部隊も地元に根づいた存在ですが、タリバンの方がイデオロギーもあり、士気が高いように思われます。

 また、首都カブールでは、タリバンによる一斉砲撃や、多くの政府高官が国外逃亡のための旅券発給を求めるような状況が出現しており、これでは政府は長く持たないように思われます。

 もっとも、2014年以降、タリバンが簡単にカブールを占拠するということはないでしょう。タジク人を中心とする旧北部同盟や、ウズベク人勢力、ハザラ人勢力が、そうした事態を-許すとは考えがたく、3つ巴、4つ巴の抗争が続くように思われます。



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