2024年4月27日(土)

Wedge REPORT

2020年5月26日

Q 中小企業では家賃の負担が重いようだが、信用組合としてできることはあるか

新田 銀座で商売している人などは家賃が高いのでその支払いに苦労している。そこで、ビルオーナーに対して、数カ月か半年の間、家賃を減額してもらう交渉のアドバイスも行っている。その一方で、借金しているビルオーナーに対しても長年の付き合いがあるので第一勧業信組として金利を減免するなど対応することで、家主も店子も助かる。こうした提案に賛同してくれるオーナーも出てきている。

Q 危機的状況が続く中で、中小企業に対して低利での融資を続けるとオーバーローンになり、金融機関としてリスクを負うことにはならないか

新田 もちろん融資をする際には企業の先行きの見込みなどバランスを考えながら融資の実行をしている。これ以上借り手も将来的に見込みがないところは、経営者との話し合いの中で廃業の相談を受けることもある。

 政府に対してお願いしたいのは、公的支援の手続きを、できるだけ簡便化していただきたい。政策の実現をスピーディに行うことが重要だ。

  
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