WEDGE REPORT

2020年6月22日

»著者プロフィール

 

検査キット(筆者撮影) 写真を拡大

 その後、ブースがたくさんあるホールに行き、職員から指定されたブースで検体を作るよう指示をされた。検査キットは、唾液を専用の小さな容器に半分以上入れて、2重の袋に入れて提出する。PCR検査では綿棒のようなものを鼻や口に入れる光景をテレビなどで見たことがあると思うが、あの検査方法は、くしゃみにより検査官に飛沫が飛んで感染させる可能性があるので、香港では最初は綿棒だったが、現在では日本政府も導入を検討している唾液検査に一足先に変わっている。

 検体の提出が終わって別のホールに向かうと、個別に呼び出されるまで待機を命じられた。その間に先ほど予約したホテルに電話して、1日ずれることを伝える。1時間ほど待つと、ようやく番号が呼ばれ、次の場所に向かうとホテルの部屋番号が書かれた紙がストラップにつけられ、ホテル滞在についての説明を受け、新しい検査キットを受け取る。12日目に再び検体を政府に提出する必要があるからだ。

 その後、シャトルバスに乗り、一晩過ごす富豪東方酒店まで向かった。そのホテルは政府指定の防疫施設になっているので、職員の防疫装備は完璧で、入口がゲートと「水馬(Water-Safety Barrier)」といわれる移動可能な防護壁で仕切られて、一般市民は入れないようになっていた。

厳戒態勢の富豪東方酒店の入口(筆者撮影)

 チェックイン時には、カードキーや夕食の弁当、紙パックのウーロン茶が渡される。エレベーターは1台1人ずつで移動という厳重さだ。職員からは、カードキーは「1回しか使えないから荷物の搬入に特に気をつけて」と言われた。まさに隔離である。

 部屋に入るとダブルベッドがあり、それなりの大きさと清潔感がある。ホテルから渡された指示書を見ると、「翌朝8時から9時の間にドアに朝食をかけておく」、「11時から15時の間に検査結果が出るので連絡する」と書かれていた。

 部屋では、政府から配布された封筒に入っていた資料を読み、この後何をするべきかの確認をした。その中には、午前と午後に検温をして、封筒内の冊子に体温を書き込むよう書かれており、検温をして午後の分を記入した。

GPSと抜き打ち検査で隔離からは逃げられない

 翌朝、ドアノブにぶら下げられていた朝食を食べ、12時過ぎに電話が来て陰性と伝えられ、チェックアウトすることに。支度をしてロビーに着くと、すでに大勢の隔離班で一杯になっていた。残りの13日間、どこで隔離するのかをチェックされ、正確な住所を改めて記入させられた。そして、2回目の検疫テストの説明を受け、アプリの使い方のレクチャーを受けた後、ホテルから出た。

 隔離場所に向かう移動方法は自由だ。筆者はタクシーなどでホテルに向かった。富豪東方酒店から検疫場所への移動経路を記録する紙が政府から配布されており、タクシードライバー情報をメモした。

関連記事

新着記事

»もっと見る