田部康喜のTV読本

2020年7月3日

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田部康喜 (たべ・こうき)

コラムニスト

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

収束のシナリオも追究する

山中 こどもに無症状や軽症が多い理由はどこにあるのか。

宮坂 こどもは、たくさんのワクチンを打っている。ワクチンには、アジュバントという免疫増強物質が含まれている。大人に比べると、こどもは免疫力が高まっている可能性がある。

山中 新型コロナウイルスの怖いところは。

阿岡 感染しても、ほとんどの人が軽症で、ある割合で重症者と死者が出る。油断させて一部の人を感染させ、数%の人を死亡させる。なんとも怖いウイルスだ。

朝長 SARS(重症急性呼吸器症候群)の感染者が8096人、MARS(中東呼吸器症候群)では2519人だった。新型コロナウイルスの大量の感染者は、人間に対するアダプテーション(適応)を表している。

山中 ワクチンの開発のめどは。

阿岡 インフルエンザワクチンのように、ある程度作り方が確立しているワクチンでも、年によっては不足の事態に陥ることもある。新型コロナウイルスのワクチンが、世界中の人に接種できるようになるには、今年の冬は間に合わない。ラッキーな条件が重なったとして、来年の冬はどうかといえば、これもどうかと思う。

 最後に山中は、来年の東京五輪の開催につながる、新型コロナウイルスを収束させるためのシナリオを探る。かなりの割合の人が感染して集団免疫を獲得するのか、ワクチンの開発を間に合わせるのか、または治療薬の選定である。「ふつうのインフルエンザ並みに抑えることができる見通しはないのか」と。

 ジャーナリストは、問題の真相を探ると同時に、問題解決の道を探る。

  
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