2024年7月16日(火)

ヒットメーカーの舞台裏

2012年11月9日

 今回、模倣の対象となったのは水中を素早く泳ぐペンギンの翼の形状だった。先端が内側かつ後方にカーブする形である。これにより、水の抵抗が低減され、なめらかな水流ができるようになった。ただし、完成に至るまでは1年半の試行錯誤が続いた。

 入社以来、一貫して調理器分野に従事してきた宮本は、「普及率はほぼ100%だが、まだまだ新しいニーズを発掘できる」という白物家電が「大好き」という。手掛ける商品への強い愛着こそが、この人の原動力になっている。(敬称略)


■メイキング オブ ヒットメーカー 宮本洋一(みやもと・よういち)さん
健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 係長

1969年生まれ
大阪府大阪市出身。小学生の頃からソフトボールに熱中する。高校2年生でピッチャーに転身。地肩が強く、ソフトボールの遠投をした際には100メートル近くを記録したこともあった。ソフトボールを人差し指と中指で挟んで投げられるほど手のサイズが大きく、自身うってつけのスポーツという。地元の普通科高校に進学し、大学入試のため浪人も検討していた折、進路指導の教師からシャープへの就職を勧められる。採用試験を受け、就職にこぎつけた。
1988年(18歳)
シャープ入社。大阪府八尾市にある部署に配属。業務は白物家電に関する商品研修などの販売支援活動だった。2年後、首都圏の販売会社へ出向して約10年間にわたり、電化商品の営業支援担当に従事。予算をもち担当エリアの売上げ拡大に努める。関わり続けた白物家電への愛着が強くなり、この頃からモノづくりにもっと深く関わる仕事を希望するようになる。
2000年(31歳)
念願していた商品企画部門に異動。3合炊きの炊飯器、食器洗い乾燥機、IHクッキングヒーターなどの企画を担当した。白物家電は、大半の家庭にいきわたっているので、潜在需要を発掘し、“いかに新しさを提案するか”という課題にやりがいを感じている。

(写真:井上智幸)

[特集] ヒットメーカーたちの物語


◆WEDGE2012年11月号より

 

 

 

 

 

 
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