日本の漁業は崖っぷち

2012年11月21日

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ノルウェーの沿岸は栄えています。それは物事(資源管理政策)を正しく行ってきたからです。我々は、かなりの水産資源を持っています。科学者たちは、来期は過去最大の漁獲枠設定を勧めています。バレンツ海(ノルウェー北部)において、産卵できるまでに成長しているマダラの資源は、戦後最大の数量に達し、世界での主要なマダラ漁業国となることでしょう。2011年にノルウェーは過去最大の天然魚の水揚高、約160億 ノルウェークローネ(約2,200億円)を記録しました。養殖も合わせた輸出金額は約530億 クローネ(7,400億円)となりました(図1)。しかしノルウェー政府はこれに満足していません。ノルウェーの水産業をより高い付加価値をつけることで発展させ続け、より多くの人手をかけ、品質を向上させていくのです。

ノルウェーの科学者からのレポートによると同国水産物の潜在的な価値は2010年の水産業全体の売上900億 クローネ(1兆2,600億円)から、2050年には約6倍の5000億 クローネ(7兆円)としています。2050年には食糧への需要が、人口が増加、購買力も増し、健康食品への需要も増えていることが後押ししていると分析しています。現在漁業白書を準備中ですが、その中で持続可能なやり方で資源管理を行い、調査と刷新への継続を薦めています。

激しい国際競争の中で、国内の加工業者も維持していかねばなりません。水産業を成功させていく鍵が2つあり、それは技術と教育です。若い人たちを如何にして水産業に従事させていくかも注意深く考えていかねばなりません。水産業ほど明るい未来を宣言できる産業はほとんどありません。また、単に価値の創造や雇用だけではなく、世界からの食糧の要求に対して貢献できるのです。

13年前、同じ科学者たちがノルウェー水産業の売上は2010年に750億 クローネ(1兆5百億円)に達すると見積もりました。この数字を多くの人が疑いました。しかし、その答えが正しかったことを我々は知っています。結果は900億 クローネ(1兆2,600億円)になったのです。水産業は、他の産業よりも高い成長率となり、我が国において最も重要な産業の一つになっているのです。

これらの全てのことは、他の国々(日本も含まれる?)が発している水産業の暗いメッセージを明るくさせます。ノルウェーが、その明確な約束を実行し、他の国々にとっての「みちしるべ」となることを願いましょう。

(図1) ノルウェー水産物 輸出推移
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