Q:大手家電メーカーをリストラされた社員を積極的に採用している狙いは
A:前の会社での失敗などの経験を活かしてもらえばいい。大手家電の元社員が来て驚くことが二つあるそうだ。前の会社では決定してから製品が出来上がるまでに半年から1年掛かっていたが、ここでは3カ月でできてしまう。スピードの速さに驚き、実際できてしまうと、今度はこれが達成した喜びに変わる。いままでが「鈍行列車」に乗っていたのが、アイリスに移ったら「新幹線」に乗っているようなものだ。
Q:家庭用LED電球でシェアトップに躍り出ることができた理由は何か
A:大手がモデルチェンジに2年も掛かるところを、最先端のチップを取り入れたスピード開発により、半年で新しいものを出せたことだ。園芸用のガーデンライトを販売していたので、LEDは扱いやすかった。販売ルートがホームセンターなどに出来上がっていたことで、販売がスムーズにできた。シェアが上がってくると、取引先も増えて売り上げも増えるという相乗効果が出た。
Q:会社の将来像は
A:家電事業は組み合わせが大事だ。組み合わせによりまだまだ良いものを出せる。当面は国内ユーザーに製品を供給する。ユニクロのようなグローバル展開は考えていない。
*こちらの記事は、WEDGE2月号第二特集 『白物家電も激戦 追い詰められる大手』の
インタビューコラムを抜粋したものです。本誌では、他に以下の記事を読むことができます。
・新興中小、外資が参入 攻勢強めるアイリスオーヤマ
・大量リストラは業界革新のチャンス
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