NATOについていうと、第1に、NATOは防衛同盟である。第5条が最重要であるが、これは NATO加盟国が攻撃された場合に、全加盟国がこぞって防衛をするというのであって、加盟国の一つが他国を攻撃した場合は想定していない。第2に、第10条により NATOへの加入はオープンになっている。NATO拡大をしないという約束はNATO条約を改正しないとできないことである。
中露首脳会談が見せた波紋
今回の中露首脳会談の内容は今後いろいろな波紋を広げるだろう。ウクライナやポーランドなどは強い不快感を持つことは疑いない。台湾についての中国の立場支持も諸問題を含む。
いずれにせよ、国際平和の維持に関して、中露は諸問題を生じさせていると言える。プーチンは中露両国は国際的に安定化に寄与していると言ったというが、その論拠を聞いてみたいものである。