「ベトナムにビジネスチャンスがあるかもしれない」
同社の大久保康男代表取締役が、客先の伝手を辿りベトナムを現地視察したのは08年。現地を行脚する中で、偶然出会った元実習生のベトナム人ズン氏は、日本で学んだ技術を生かし、ベトナムで日本企業向けの製品を製造する事業を立ち上げた経営者であった。そんなズン氏の活躍に影響され、大久保社長は、実習生の受け入れに向けた準備を開始する。
毎年実習生を受け入れ直面した現実
実習生の「1期生」は、前出のクアンさんを含め3人であった。初めての受け入れで苦労することも多かったが、「日本語をよく学び、自分で仕事を見つけて提案してくれる。本当によく働いてくれた」と大久保社長は振り返る。それ以来、毎年実習生を受け入れるようになった。
だが、思わぬ現実に直面する。
◇◆◇ この続きを読む(有料) ◇◆◇
◇◆◇ 特集の購入はこちら(有料) ◇◆