温度変化は、サポート家電、ナイトウェアで対応
そんな時、頼るべきは、サーキュレーターだ。部屋の隅まで風を送り、部屋の空気を攪拌してくれる。こうすることにより、室内の空気温度を均一化し、効率よく温度コントロールできるようになる。
最近のサーキュレーターは扇風機として使えるモデルもある。人に当てると、体感温度を下げることができる。エアコンの風を理想的に部屋循環させる形(気流)にして、その間に扇風機を挟むと、室内温度より体感温度が下がる。エアコンの温度を下げずにすむので、電気代も節約できる。
しかし、それは起きている時の話だ。寝るときはどうか? そんな時のお勧めが、超そよ風、「微風」だ。冷えすぎないレベルで、涼しい風を送ってくれる。扇風機とのハイブリッドのサーキュレーターがあると何かと便利だ。
そしてもう一つ、汗を吸いやすく、汗を気化させやすい素材で作ったナイトウェアだ。通気性の高い、薄っぺらな布地一つで、大きく状況が変わる。
例えば、7月に「フリーズテック冷感ナイトウェア」が発表されたが、こちらは、眠りに特化した冷感ウェアだ。仕様は七部袖の上下。体のかなりの部分を服で覆う。見た目は、病院の入院着だ。締め付けがほとんどない。体への負担が少ないわけだ。ある人が、その国の食文化を図るには、病人食を見ればすぐわかるといったことがある。体への負担が少なく、余りない食欲をうまく引き出すという意味では、その通りだ。それの衣類版が、入院着というわけだ。
フリーズテックの場合、それに加え、冷感材が布地にプリントされている。冷感剤の成分の一つはガムでおなじみのキシリトールだ。汗をかくと、汗の水分に反応し、冷感作用がでる。暑ければ暑いほど、涼しく感じるナイトウェアだ。吸湿性もいいので、蒸れることもない。
24時間使用するときの注意点、運転モードは「自動」で
エアコンは開発されてこの方、大きな課題は省エネだった。熱を使う家電は電気を食うので、各メーカー、脇目も振らず省エネ技術を磨いてきた。その一つが「自動」運転だ。「自動」運転は、人間がするより繊細にエアコンをコントロールする。各メーカーの研究成果であり、快適さと省エネのバランスが常にベストになるよう考えられている。
基本的に自動。迷ったら自動。それが今どきのエアコンの鉄則だ。そして、よりうまくエアコンを使うなら、まず部屋に温湿度計を設置してみよう。それで設定温度との差を見極めることができる。