著者はあらゆる健康法を試すにあたり、その道の専門家や研究者に話を聞くだけでなく、かならず、対立する意見に耳を傾ける。ばかばかしい、過激だと断じるでなく、また逆に、のめりこむでもなく、オープンに証拠を集め、体験してみて、続けるかどうか一つひとつ判断する。
バランスのとれたこの姿勢こそが、健康法を探しあぐねる読者にとっては最良の指針になるに違いない。
立って歩きながら執筆!
月を追って徐々に変わっていく著者の写真(時に、コスプレ風や芸人風の写真)も、「使用前・使用後」のようで、なかなか見ものである。
座り放しの生活をしていては、定期的にスポーツジムに通っても意味がない、というので、トレッドミルでコンピュータに向かい執筆することにした著者。本書は、立って歩きながら書いたという。
これにならい訳者も、山伏の一本歯の下駄を履き、足踏みしながら翻訳をするようになったとか。うーん、私も負けじと、立って書く生活を始めてみようかしら。
意志の弱い人でも本書を読めば、どれかひとつはトライしようかと奮起できる、かもしれない。
■「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。