生活への心配が続く2024年へ
また、前述のように、地方の財政悪化も深刻だ。地方のメーカーなどでは従業員が賃金の未払いに抗議して集団ストライキを実施したことなどが報道されている。中国メディアの報道を見ると、デモやストライキをするのは労働者だけでなく、地方の病院勤務の看護師、バス運転手などにまで広がっている。
このように、中国では不動産不況、ゼロコロナの後遺症などもあり、経済の悪化がじわじわと広がっているため、明るい材料は少ない。1月には台湾で総統選挙が行われ、習近平政権の出方も注目されているが、一般市民にとっては「目先の生活が大事」という日々が続きそうだ。