関係者が多く大変なことは承知の上だが、こうした明石市の取り組みは、国政や中央省庁に置き換えても、構図はまったく同じではないかと思う。
明石にできることは
他のまち、国にもできる
私が市長に就任した当時、明石市は人口減少、財政赤字、駅前衰退の「三重苦」に直面していたが、その後、独自の子ども施策の効果もあり、今では11年連続人口増で、経済も好循環に入っている。財政赤字からも脱し、駅前も賑わいを取り戻している。12年間で、高齢者・障害者福祉にも注力してきた。
明石市民は政治が変わったことで、まちも変わったことを実感した。私はこうしたリアリティーをもっともっと全国に広げたい。明石にできることは他のまち、いや、国でもできる。
そのためには政治家はきちんと国民の方を向いて語るべきだ。国民は「聞く耳」を持っているし、「分かる心」もある。国民のために本気でやることを自らの「言葉」で語れば、お金がなくたって、選挙にも勝てる。まだまだこの世の中は捨てたもんじゃない。