2024年4月25日(木)

田部康喜のTV読本

2013年12月4日

映画とテレビを行き来しながら、
俳優として成長を続ける

 刑事役としての水谷の原点は、名匠市川崑監督の「幸福」(1981年)ではないだろうか。小学生の娘と息子を置いたまま、妻は実家に帰ってしまい、水谷演じる刑事は、捜査と子育てに取り組む。

 ミステリーなら、浅見光彦シリーズ(1987~1990年、NTV=現在の日本テレビ)だろう。製作は近代映画協会。映画監督の新藤兼人や吉村公三郎らが設立した独立系プロダクションである。水谷演じるフリーライターの母親役は、新藤を支えた名女優の乙羽信子である。

 映画とテレビを行き来しながら、俳優として成長を続ける水谷豊の人生もまた、「相棒学」の大きなテーマである。

 次回のゲストスターである岩下志麻は、水谷が映画デビューを果たした作品「その人は女教師」(1970年)の主役である。 (敬称略)


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