2024年7月31日(水)

BBC News

2024年7月31日

パリ・オリンピック(五輪)は競技4日目の30日、柔道男子81キロ級で永瀬貴規が2大会連続で金メダルを獲得した。この階級での五輪連覇は史上初。日本はこれで今大会の金が7個となり、メダルランキングで首位を維持している。

永瀬は初戦の2回戦を合わせ技一本で勝ち。3回戦と準々決勝は共に延長戦にもつれ込んだが、いずれも技ありを奪って勝利した。

準決勝は合わせ技一本でイタリアの選手を下し、ジョージアのタト・グリガラシビリとの決勝に進んだ。

世界選手権3連覇中のグリガラシビリを相手に、永瀬は開始1分50秒過ぎ、谷落としで技ありを奪う。その後も攻撃を緩めず、開始2分40秒過ぎに再び谷落としを仕掛け、一本を奪って勝利した。

金メダルを決めた後も落ち着いた表情を変えなかった永瀬だったが、四方に頭を下げて畳を下りるとき、大きな声を張り上げた。

永瀬は2016年リオデジャネイロ五輪で銅、2021年東京五輪で金を取っており、これで3大会連続のメダル獲得となった。

試合後のインタビューで永瀬は、「ずっと勝てない時期が続いて、本当につらい日々で、なかなか結果が出なかったんですけど、周りの人に支えられてここまで来られたので、本当にたくさんの人に感謝したいなと思っています」と話した。

この日の銅メダルは韓国のイ・ジュナンとタジキスタンのソモン・マフマドベコフが手にした。

サッカー男子は3連勝で首位通過

サッカー男子の日本は、グループステージ(1次リーグ)第3戦でイスラエルを1-0で破った。初戦パラグアイ第2戦マリの勝利に続く3連勝でグループDを首位通過した。

この日の試合は両チームともたびたびゴールに迫ったが、日本のGK小久保玲央ブライアンとイスラエルのGKオメル・ニルオンが好セーブを連発。双方が得点できないまま、後半の終盤へと進んだ。

日本は90分、MF藤田譲瑠チマのパスをFW佐藤恵允がダイレクトで折り返す。それをFW細谷真大が右足で合わせ、決勝点を挙げた。

日本は8月2日の準々決勝で、グループCを2位で通過したスペインと対戦する。

体操女子団体は決勝で8位

体操女子はこの日、団体決勝があり、シモーン・バイルスが引っ張るアメリカが金メダルを獲得した。日本は8位だった。エース宮田笙子が喫煙の発覚で大会開幕直前に出場を辞退し、チームが岸里奈、岡村真(まな)、中村遥香、牛奥小羽(うしおく・こはね)の4人に減るなどの影響を受けながらも、日本は予選を5位で突破していた。

銀メダルはイタリア、銅は初のメダル獲得となったブラジルだった。

今後、岸は個人総合と種目別ゆか、中村は個人総合でそれぞれ決勝に臨む。

一方、バスケットボール男子の日本は、1次リーグ第2戦で、東京五輪銀メダルのフランスと対戦。エース八村塁が第4クオーターにファウルで退場となる苦しい展開となったが、接戦で84-84となりオーバータイムに。しかし、最後は90-94で敗れた。

日本はこれでドイツとの初戦に続けて2連敗。8月2日に1次リーグ最終戦でブラジルと対戦する。

(英語関連記事 Paris 2024 Olympics medal resultsLive Reporting

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cw8yzqlq6pvo


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