パリ・オリンピック（五輪）は競技7日目の2日、フェンシング男子エペ団体で、日本が2大会連続のメダルとなる銀メダルを獲得した。バドミントン混合ダブルスでも、渡辺勇大と東野有紗ペアが2大会連続の銅メダルを勝ち取った。
フェンシング団体は、チーム3選手（リザーブ1選手）が相手と総当たりの計9試合をして争う。各試合は、5ポイント先取するか、3分間の試合終了時にポイントの多いほうが勝利。チームとしては、先に45ポイントを取るか、最終的に得点の多いほうが勝ちとなる。
世界ランキング3位で東京五輪で金メダルを獲得した日本は、加納虹輝、山田優、古俣聖、リザーブの見延和靖が連覇を目指した。加納は今大会、エペ個人で金メダルを手にしている。
初戦の準々決勝は世界ランキング6位のヴェネズエラに勝利。準決勝では同7位のチェコを破った。
決勝の相手は同5位のハンガリー。第1試合から日本は追う展開となり、第6試合の時点で一時4ポイント差をつけられた。
しかし第7試合で、古俣がコチ・マテ・タマシュを相手に5ポイントを奪って勝ち、日本は16-17として1ポイント差に迫る。だが、第8試合を終わった時点で、日本は18-20とリードを広げられた。
最終第9試合は、加納とシクローシ・ゲルゲイのエース対決。互いにポイントを取り合う混戦となり、試合時間の3分が経過したところで25-25の同点。1ポイント先取のオーバータイムに入った。
オーバータイムの14秒、シクローシがポイントを奪い、ハンガリーが金メダルを獲得。日本は大会連覇に一歩届かず、銀メダルだった。
銅メダルは、3位決定戦でフランスを破ったチェコが勝ち取った。
「ワタガシ」ペアが2大会連続の表彰台
バドミントン混合ダブルスの渡辺・東野ペアは、前日の準決勝で中国の鄭思維・黄雅瓊ペアに敗れ、この日は韓国のソ・スンジェとチェ・ユジュンのペアとの3位決定戦に臨んだ。
第1ゲームは、序盤に韓国がリードしたが、日本が連続ポイントで逆転。そのままの勢いで21-13で日本が取った。
第2ゲームは、日本がポイントを先行して始まったが、韓国が逆転。その後、再び日本がリードを奪い、韓国がまた逆転するという追いつ追われつの展開になった。20-20のデュースにもつれ込み、最後は日本が攻め込んで、銅メダル獲得が決まった。
渡辺・東野ペアはこれで東京五輪に続く銅メダルとなった。試合後のインタビューで渡辺は、現在の気持ちを聞かれ、「もう本当、よかったです」と涙をこらえるように一言。横でタオルで顔を覆い、肩を震わせていた東野は、「二人で金メダルを取る気持ちでやってきたので、悔しいですけど、メダルを取れてうれしいです」と話した。
中学時代からペアを組む渡辺にどんな声をかけたいかと聞かれた東野は、「感謝でしかないですし、本当に勇大君と出会ってよかったなと思っています」。渡辺は東野とプレーしてきたことについて、「本当に助けてもらってばっかりで、ここまで組んできて、いろんなことがありましたけど、こうやって最後勝って、オリンピックという舞台でもう1回表彰台に上がることができてとてもうれしいです」と話した。
この種目の金メダルは中国の鄭・黄ペアが獲得。銀メダルは韓国のキム・ウォンホとチョン・ナウンのペアが勝ち取った。
バレーボール男子が準々決勝へ
バレーボール男子は、日本が予選ラウンドでアメリカと対戦。セットカウント1-3で敗れた。
日本はこれで1勝2敗となり、グループCの3位に。2位までに入って予選ラウンドを通過することはできなかったが、各グループ3位の中で、セット率で上位2チームに入ることが決まり、決勝トーナメントに進出した。
決勝トーナメント初戦の準々決勝は5日にある。対戦相手は未定。
サッカー男子は準々決勝があり、グループDを3連勝で首位通過した日本はスペインと対戦。0-3で敗れ、2大会連続のベスト4入りは果たせなかった。
日本は前半に先制点を奪われると、後半73分と86分にもスペインに追加点を取られた。日本はたびたびスペインのゴールに迫ったが、シュートを決められなかった。
日本は東京五輪でも、準決勝でスペインに敗れた。
バスケットボール男子は、日本が1次リーグ第3戦をブラジルと戦い、84-102で敗退した。日本はこれで1次リーグ3戦全敗となり、決勝トーナメントに進めなかった。
日本は第1クオーターで20-31とブラジルに離された。しかし、第2クオーターだけなら同点、第3クオーターだけでは日本は29-22とブラジルを上回り、トータル73-77の4点差で第4クオーターに入った。
だが、日本はミスもあってブラジルにリードを広げられ、試合終了となった。この試合、主力の八村塁はけがで出場しなかった。
（英語関連記事 Paris 2024 Olympics medal results）
