イギリスのキア・スターマー首相は8日に放送されたBBCのインタビューで、なぜ首相官邸の書斎からマーガレット・サッチャー元首相の肖像画を外したのか、なぜ選挙中に言及していた犬ではなく子猫を新しく飼うことにしたのかなど、BBCのローラ・クンスバーグ記者の質問に答えた。
スターマー首相は首相官邸の書斎の壁から、サッチャー元首相の肖像画を外したのは、それが誰だろうと人物画に「見下ろされるのが好きではない」からだと説明した。自分は風景画が好きなのだとも述べたほか、英サッカー・プレミアリーグ、アーセナルのストライカーだったティエリ・アンリ氏の写真なら「ぎりぎり認めるかもしれない」ものの「それくらいだ」と話した。
各国首脳と撮った写真も飾っていないと首相は続け、飾ってあるのは子供たちと猫たちの写真くらいだと言うと、クンスバーグ記者はすかさず、話題になっているサイベリアンの子猫について尋ねた。
もしダウニング街の首相官邸に引っ越すならば、ジャーマンシェパードが飼いたいと子供たちが要求していると、スターマー氏は総選挙中に話していた。それだけに、なぜ「Ｕターンしたのか」という投書を記者が読み上げると、首相は「夏の間続いた長い交渉の末、官邸に引っ越すにあたっての合意の一環として、子供たちがサイベリアン猫にすると決めた」のだと説明した。
首相によると「とても愛らしい」子猫は白い毛に青い目で、名前は「プリンス」。
スターマー家がすでに飼っていた猫の「ジョジョ」と、2011年に首相官邸の「ネズミ捕り長官」に任命された猫の「ラリー」に、「プリンス」は仲間入りしたことになる。
