パレスチナのイスラム組織ハマスがイスラエルを襲撃した事件から、7日で1年がたった。
この襲撃をきっかけに始まったパレスチナ・ガザ地区における戦闘は今も続いている。
ハマスによる昨年10月7日のイスラエル急襲では約1200人が殺害され、251人が人質に取られた。
ハマスが運営するガザ保健当局によると、昨年10月7日以降、イスラエルのガザ攻撃で4万2000人近くが殺害された。
この1年を通し、戦火に見舞われたガザ住民の暮らしを取材してきたBBCは今回、取材の中で出会った人々を再訪した。
ナワル・アル・ナジャルさんは、イスラエル軍が人質2人を救出した今年2月の作戦で、夫を殺された。
6人の子供を持ち、7人目を妊娠中だったナワルさんは当時、「夫の、子供たちの、私たちの罪は一体何なのか?」と嘆いていた。
戦争開始から1年たった今も、ナワルさんは「毎日夫の名前を呼んで、語り掛けて泣いている」、「子供たちのために耐えなければと自分に言い聞かせている」と話した。
また、この攻撃で片目を失った13歳のマラクさんも、「片目とお父さんを失って、山でも耐えられないようなつらい思いをしている」と語った。
BBCはさらに、7月にイスラエルの軍用犬に襲われ、その後亡くなったムハメド・バールさんの家族にも再会した。
ファーガル・キーン記者が報告する。