そして、ロシア政府の「裏切り」で落胆していた中国政府をさらに意気消沈させたニュースは、米国から入ってきた。
1月17日、米国訪問中の日本の国家安全保障会議(NSC)事務局「国家安全保障局」の谷内正太郎局長は、ワシントンでケリー国務長官、ヘーゲル国防長官、ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と相次いで会談し、日米のNSCが緊密に連携していくことを確認した。複数の米主要閣僚が谷内氏を迎えるというこの異例の厚遇は、日米同盟強化に取り組む米側の姿勢を強く印象付けたのと同時に、いわゆる「靖国参拝問題」で生じてきた日米間の不協和音は完全に解消されたことをも意味する。
これで、米国の「失望声明」に乗じて展開されてきた中国の「日本包囲作戦」はまったく徒労に終わってしまった。北京政府は結局、韓国からもロシアからも米国からも梯子を外されて、「日本叩き」の一人芝居を演じてみせただけのピエロになっているのである。
その後、中国は自らの失敗の憤懣のはけ口として、世界中の中国大使を総動員して各国の新聞やテレビでヒステリックに安倍政権非難を始めているが、それはもはや負け犬の遠吠えに聞こえるものなのである。
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